「楽天モバイル」のSIMはiPhoneでも利用できる? 実際に試してみた

» 2020年04月14日 14時54分 公開
[田中聡ITmedia]

 楽天モバイルの通信サービスは、基本的に同社が販売しているAndroidスマートフォンが動作保証の対象となっている。ただし同社は、他のスマートフォンで楽天モバイルを利用することを想定して、楽天モバイル回線への接続に必要なAPN情報を公開している。

 特に気になるのはiPhoneでの利用だ。(携帯キャリアとしての)楽天モバイルは現時点ではiPhoneを扱っていないが、APN情報を設定することでiPhoneでも利用可能になるのだろうか。同社が公開しているAPN情報のページでは「iOS13.3.1.以降では、音声通話の設定がVoLTEオンとなっている必要があります。なお、iPhone X以前のモデルでは動作しないことが確認されています」と記載されている。

楽天モバイル 楽天モバイルの説明では、iOS 13.3.1以降で利用でき、iPhone X以前のモデルは利用できないという

 つまり裏を返せば、iPhone XS/XR以降でiOS 13.3.1以降のモデルなら、楽天モバイルは利用できるということになる。早速、手持ちの「iPhone 11 Pro Max」に、楽天モバイルのSIMを入れ替えて試してみた。こちらはソフトバンクから購入したもので、SIMロックは解除済み。現時点では、楽天モバイル(MNO)をiPhoneで使うには、SIMロックを解除する必要がある。

楽天モバイル iPhone 11 Pro Maxに楽天モバイルのSIMを入れ替えてみた

 SIMカードを挿入するとアンテナピクトに「Rakuten」の文字が現れたが、データ通信はできないので、楽天モバイルの説明通りVoLTEをオンにする。「設定」→「モバイル通信」→「通話のオプション」→「音声通話とデータ」から「LTE, VoLTEオン」にチェックを入れると、データ通信が可能になった。SIMを入れ替えた直後は、これが「LTE, VoLTEオフ」になっていたため通信ができなかったようだ。

楽天モバイル SIMを入れ替えた直後はデータ通信が利用できず
楽天モバイル VoLTEをオンにする。その際に、動作保証外であること、バッテリー駆動時間やデータ通信に影響が出る可能性があるとの説明が出る
楽天モバイル VoLTEをオンにしたらデータ通信が利用できるようになった

 ただしこのままだとテザリングが利用できないので、「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」の「モバイルデータ通信」と「インターネット共有」でAPNに「rakuten.jp」とを入力することで、テザリングが使えるようになる。Androidスマートフォンよりは入力する項目は少ないようだ。

楽天モバイル楽天モバイル 「モバイルデータ通信」と「インターネット共有」でAPNに「rakuten.jp」とを入力する

 一方、通話に関しては、楽天SIMを入れたiPhone 11 Pro Maxから発信することはできたが、なぜか着信はできなかった。発信した端末では「ただいま、電話に出ることができません。しばらくたったらお掛け直しください」という音声が流れたので、圏外と認識されているわけではないようだ。

 データ通信も、SIMを再び入れ替えた直後はつながらなかったり(機内モードをオン、オフにしたらつながった)、YouTube動画を見ていたら突然通信がストップしたりと、不安定なことが多かった。動作保証対象外ということで、通話の件も含めて動作全般が不安定なのかもしれない。

 ちなみにiPhone XにSIMを入れ替えたところ、こちらはVoLTEやAPN設定をしても常に「圏外」表示のままで、利用できなかった。動作保証外ではあるが、iPhone XS/XR以降のモデルを持っている楽天モバイルのユーザーは試してみるといいだろう。

 なお、通話やチャットが可能なメッセージアプリ「Rakuten Link」は現在、Android向けにしか用意されておらず、iPhoneユーザーは利用できないので、その点も留意しておきたい。

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