au(KDDI)は、5G対応スマートフォンを7機種発表した。その中には、auが初めて取り扱うOPPOのモデルも含まれている。しかも、3月にグローバルで発表されたばかりのハイエンドモデルだ。その「OPPO Find X2 Pro(以下、Find X2 Pro)」をオッポジャパンから借りて使うことができたので、ファーストインプレッションをお届けしたい。
Find X2 Proは、機種名としては、2018年に発売された「OPPO Find X(以下、Find X)」の後継にあたる。Find Xは、カメラがスライドして出てくる機構が注目を集めたが、Find X2 Proには、目を引くギミックがあるわけではない。カメラの性能がセールスポイントで、むしろ2019年に発売された「OPPO Reno 10× Zoom(以下、Reno 10× Zoom)」の流れをくんでいるように思えた。いずれにしろ、OPPOのラインアップの中で最上位のモデルであることは間違いない。
なお、本機のハードウェアはグローバル版だが、ソフトウェアはau向けに現在開発段階のもの。技適は取得しているが、最終的な製品版でないことをご了承いただきたい。
まずはデザインを見ていこう。画面サイズは約6.7型で、有機ELディスプレイを採用している。解像度は1440×3168ピクセルで、画面の左右はもちろん、上下のべセルも細く、93.1%の画面占有率を実現している。
カラバリは、背面パネルにセラミックを用いた「ブラック」と、ヴィーガンレザーを用いた「オレンジ」の2色が用意され、それぞれ本体の厚みと重さが異なる。筆者が試用したブラックは、パッと見はグレー寄りのブラックに見えるが、実際には絹のような細かい模様が施されて、それが流線状の光沢を生み出す仕様だ。
ちなみに、KDDIがメディア向けに開催したハンズオンで、オレンジの実機にも触れた。ヴィーガンレザーとは天然素材を用いた人工皮革だが、本物のレザーよりも硬く、プラスチックに近い手触り。滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点といえよう。
重さはブラックが約217gで、オレンジは約200gになる見通し。2019年に発売されたReno 10x Zoomは、画面サイズがほぼ同じ(6.65型)で約215gだったので、重さもほぼ同等だ。しかし、5Gのアンテナを搭載し、カメラを進化させたことを考えると、サイズ感はそのままにスペックを向上させたとも評価できる。
2019年にReno 10x Zoomを初めて手にしたときは「ゴツくて重い端末」だと思った。しかし、Find X2 Proは一般的な大画面スマホという印象で、重さが200gを超えると聞き、「え? そんなにあるの?」と驚いた。手にすると安定感があり、バランスの良いデザインといえそうだ。
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