世界を変える5G

auの5Gフラグシップ機「OPPO Find X2 Pro」の実力は? カメラやパフォーマンスを検証(3/3 ページ)

» 2020年05月19日 14時20分 公開
[村元正剛ITmedia]
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パフォーマンスや基本機能の満足度も高いが、価格が気になる

 プロセッサは、QualcommのSnapdragon 865を搭載している。2.8GHz×1+2.3GHz×3 + 1.8GHz×4の8コアで、現行機種向けでは最高グレードの性能を有する。12GBのメインメモリも頼もしい。実際に使うと、アプリの起動やタッチレスポンスが速かったことに加えて、ディスプレイ内に搭載された指紋センサーの反応もすこぶる速かった。

Find X2 Pro 生体認証は、ディスプレイ指紋認証と顔認証に対応。指紋認証は画面を強く押さなくても、軽く指を当てるだけで解除できた

 「Geekbench 5」というベンチマークアプリで処理能力を測定した結果、シングルコアが「894」、マルチコアが「3294」というスコアをマークした。ちなみに、筆者がSnapdragon 855搭載機種で測定した場合は、シングルコアが710〜730、マルチコアが2500〜2600といった結果だったので、Find X2 Proの処理速度はかなり速いといっていいだろう。

Find X2 Pro スマホの処理速度を比較するスコアを計測できる「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果

 4260mAのバッテリーを搭載しているので、バッテリーの持ちも良好。借りた端末には、日本仕様の充電器が付いていなかったが、「SuperVOOC」という独自方式の急速充電にも対応している。筆者が所有しているFind Xは最大50WのSuperVOOCに対応していて、驚くほど速く充電できるのだが、Find X2 Proの急速充電は最大65Wに進化。わずか10分で40%、38分でフルに充電できるとのことなので、期待していいだろう。最近は、スマホ充電用のコンセントを備えたカフェも多いので、モバイルバッテリーを持ち歩くよりも、充電ケーブルをバックに常備しておくのが賢明だろう。

Find X2 Pro バッテリーの無駄遣いを自動でチェックする機能や、使い方に合わせた設定ができる省電力機能を用意

 OSはAndroid 10をベースとする「ColorOS 7.1」というOPPO独自のものだが、他メーカーのAndroidスマホと同じように使える。ホーム画面やナビゲーションボタンなどは自分が使いやすいようにカスタマイズでき、ジェスチャーによるショートカットなども一通りそろっている。

Find X2 ProFind X2 Pro 画面下に表示するナビゲーションボタンは並び順を変えたり、非表示にしたりしてジェスチャー主体の操作に切り替えることもできる(写真=左)。ジェスチャーやモーションによる独自操作も搭載(写真=右)

 OPPO独自といえるのは、画面端をタップするだけで表示できる「スマートサイドバー」。よく使う機能のアイコンを表示でき、よく電卓を使う人や、スクショを撮る人にも便利だろう。

Find X2 ProFind X2 Pro 従来モデルから継承された「スマートサイドバー」(写真=左)。「計算機」を選択すると、ミニアプリがフロート表示される(写真=右)
Find X2 Pro 映像と音楽で癒される「OPPOリラックス」という新機能は、就寝前に試してみる価値はあるかも

 OPPO Find X2 Proは7月以降に発売予定で、価格はまだ発表されていない。海外では1199ユーロ(約14万円)で発売されているが、au版はそれよりも安い価格設定になる可能性が高く、「かえトクプログラム」を利用することで、実質負担金をさらに抑えられる。カメラ性能の高い5Gスマホを買いたい人は、7月まで待つべきだろう。

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