SBペイメントサービスは、8月28日にキャッシュレス決済の利用状況に関する調査結果を発表。ジャストシステムの「Fastask」を用いたインターネットリサーチで、2019年10月3日〜10月7日、2020年2月7日〜2月9日、2020年7月10日〜7月16日の3回にわたりアンケート調査を実施した結果となる。調査対象は各回とも20〜80代の男女約2000人。
QRコード決済の認知度は、2020年7月の調査では1位が「PayPay」の81.9%、2位が「楽天ペイ(アプリ決済)」の67.7%、3位が「LINE Pay」の63.7%だったが、2019年10月の政府による「キャッシュレス・ポイント還元事業」開始以降QRコード決済の認知率が上昇。QRコード決済の利用状況は、アプリをインストールしたことがないQRコード決済も、20回以上支払いに利用したQRコード決済の割合もPayPayとなっている。
2019年10月からの推移で見ると「PayPay」「楽天ペイ(アプリ決済)」「LINE Pay」「d払い」「メルペイ」「Amazon Pay」「au PAY」を1回以上支払いに利用したユーザーの割合が上昇しており、QRコード決済の普及が進んでいることがうかがえた。
QRコード決済を利用した理由は「ポイントがたまる・使えるから」(74.3%)が最も多く、次いで「キャンペーンの特典が受けられるから」(38.3%)、「使い方が分かりやすいから」(37.3%)、「使えるお店が多いから」(33.6%)となった。QRコード決済を利用する場所は「コンビニ」(79.1%)、「ドラッグストア」(50.4%)、「スーパー」(44.5%)の順に割合が高くなる。72.4%が、利用中のQRコード決済をオンラインショッピングでも利用したい意向を示した。
2019年10月〜2020年6月に実施された「キャッシュレス・ポイント還元事業」について、90.4%が「知っていた」と回答。また、85.3%がキャッシュレス・ポイント還元事業が終了した後もキャッシュレスでの支払いを継続していると回答した。継続している理由は「ポイントがたまる・使えるから」(72.4%)、「支払いがスピーディーだから」(70.2%)、「現金を下ろすのが面倒だから」(30.4%)などが挙げられている。
QRコード決済を知っているユーザーのうち、77.6%がマイナポイント事業を認知しており、そのうち「利用したい」というユーザーは49.8%と約半数を占めた。マイナポイントに登録したい決済手段は、「クレジットカード決済」(41.3%)が最も高く、次いで「QRコード決済」(27.4%)となった。
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