米Googleは9月8日(現地時間)、モバイルOS「Android 11」を公開したと発表した。オリジナル端末「Pixelシリーズ」(Pixel 2/2 XL、Pixel 3/3 XL、Pixel 3a/3a XL、Pixel 4/4 XL、Pixel 4a)だけでなく、OnePlus、Xiaomi、OPPO、Realmeの端末に同日からローリングアウトしていく。その他のメーカーの端末と、キャリアを通じて販売している端末については、「今後数か月でより多くのパートナーがデバイスをリリースおよびアップグレードする」としている。
同社は、Pixel端末だけで同日から使えるようになる“Pixelファースト”な5つの新機能も紹介した。
Googleマップに2017年からある「現在地を共有」機能で位置情報を共有している相手の位置を「ライブビュー」で確認できるようになった。
ライブビューはARモードで道順を示す機能。Pixelシリーズだけでなく、ARKitまたはARCoreに対応する端末であれば利用できるが、共有相手の位置確認ができるのは今の所Pixelのみ。
利用するには、Googleマップ上で共有している相手のアイコンをタップし、画面右下のライブビューアイコンをタップする。スタートボタンをタップすれば、相手の位置を目的地としたライブビューでのナビが始まる。
Pixelがユーザーの日頃の操作傾向に基づいてアプリの候補をホーム画面の最下列に表示する。例えば朝にはChromeが、午後に散歩する人には午後にGoogleマップが、夜にはYouTubeアプリが、というように、時間帯によって異なるアプリが表示される。
アプリの候補を表示したくない場合はホーム画面を長押し→「ホームの設定」→「候補」→で、「すべてのアプリリスト内の候補」と「ホーム画面上の候補」をオフにする。ホーム画面のこのスペースには、自分でよく使うアプリを並べることもできる。
ホーム画面で上にスワイプすると、Android 10では開いているアプリが一覧できた。この画面の下に「スクリーンショット」と「選択」というボタンが表示されるようになり、それぞれの機能を使える。
ホーム画面でアプリをグループ化すると自動的にフォルダ名が表示される機能はAndroid 10にもあるが、PixelのAndroid 11ではフォルダ名を「新しいインテリジェントな候補」を自動的につける。例えば筆者がGoogle FitとMi Fitをグループ化したところ、「Health」というフォルダ名になった。今のところフォルダ名は英語のようだ。フォルダ名は従来どおり、フォルダを開いて名称を長押しすれば変更できる。
今のところ英語のみで、しかもGboardを使っている場合に限るが、チャットアプリの使用中、Gboardに入力候補のフレーズが表示される。相手の入力の内容から候補を構築するが、内容の解析は端末内で行うので、プライバシーは守られるとしている。
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