富士通コネクテッドテクノロジーズとAPRESIA Systemsは、12月8日にローカル5Gシステムの相互接続成功について発表した。
両社は、APRESIA SystemsのSub-6(4.5GHz帯)・Stand Alone(SA)方式を採用した日本企業のローカル5Gネットワークシステムと、富士通コネクテッドテクノロジーズの国産ローカル5G対応スマートデバイスを用いた相互接続試験を実施。メッセージ内容やシーケンスを基地局側と端末側双方で新規検証を積み重ね、有線による接続と無線(Over the Air)接続によるデータ疎通の確認に成功したという。
富士通コネクテッドテクノロジーズのローカル5G対応スマートデバイスは、Qualcommとの協業により開発した5Gスマートフォンのリファレンスデザインを活用して開発。2020年10月末に提供を開始し、ミリ波/Sub-6とNSA方式/SA方式の両構成に対応している。小型・軽量に加えてカメラ、GPS、マイク、加速度などの各種センサーやAndroid OSを搭載しており、さまざまな実証実験に利用できる。
APRESIA Systemsのローカル5Gシステムは、機能・コストを国内市場に最適化し、O-RAN(オープン無線アクセスネットワーク)へ準拠しつつ他社製品との相互接続に対応というコンセプトで開発。「Free5GC」などのOSSをベースにしながら柔軟性と低価格化を実現し、対応周波数は4.8〜4.9GHzで、方式はSA方式。
今後は両社の強みを生かし、低価格と安定・高品質な無線ネットワーク環境、日本企業ならではの安心感を兼ね備えたローカル5Gシステムをエッジデバイスからシステムまでワンストップで提供することを通じ、利用者のニーズに応えながら日本国内でのローカル5G市場の拡大に貢献するとしている。
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