世界を変える5G
連載
» 2020年12月29日 07時00分 公開

「Galaxy Note20 Ultra 5G」でドコモの「ミリ波5G」の実力を確認/ドコモが「国内完全無制限」の5Gプランを発表5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/2 ページ)

[島田純,ITmedia]
前のページへ 1|2       

ドコモが「5Gギガホ」を改定へ “ずっと無制限”が魅力

 NTTドコモが2021年4月1日、5G通信サービスの新しい料金プラン「5Gギガホ プレミア」の提供を開始します。テザリングを含む国内データ通信量が無制限でありながらも、現在は新規契約/契約変更から6カ月間限定で実施している月額1000円の割引を恒久化し、月間通信量が3GB以下となった場合には自動で月額1500円を割り引く制度を導入するなど、見どころの多いプランです。

 現行の「5Gギガホ」も容量は無制限ではありますが、あくまでも“キャンペーン”であり、本来は月間100GBの容量制限があります。これが端末の種別を問わずに“いつでも”無制限になるということは、モバイルデータ通信との「付き合い方」の転換点になるといっても過言ではありません。

 例えば、自宅に固定インターネット回線を引いていない場合でも、5Gギガホ プレミアを契約した5Gルーターを1台用意すれば固定インターネット回線代わりに使えます。もちろん、5Gギガホ プレミアを契約したスマホでテザリングを有効化してルーター代わりに使っても大丈夫です。

5Gギガホ プレミア ドコモが2021年4月から提供する5Gギガホ プレミアは、全ての国内における高速通信が月間容量の制限なく利用できます

 ただし「何でもかんでも制限なし」という訳ではなく、以下のような制限がかかる場合があります。

  • 通信が混雑している場合に、通信速度が低下したり接続しづらくなる
  • 当日を含めた直近3日間の通信量が多いと、他のユーザーより速度を抑制される
  • 一定時間内、あるいは1接続当たりの通信量がしきい値(非公表)に達した場合などに通信が切断される

 また、以下の通信には別途月間30GBの容量制限が設けられており、超過した場合は月内の通信速度が上下最大1Mbps程度に制限されます。

  • 5Gギガホ プレミア回線にひも付けた「5Gデータプラス」「データプラス」子回線でのデータ通信
  • 「パケットパック海外オプション」を使った海外でのデータ通信(自回線と子回線の両方)

 もっとも、筆者や編集担当者の経験上の話でしかありませんが、5Gギガホの無制限キャンペーンにおいて、「速度を遅くされた」とあからさまに分かるような通信速度制限を受けたことは一度もありません。また、5Gデータプラス/データプラス/パケットパック海外オプションにおける通信制限は国内における自回線のデータ通信には影響しないため、影響を受けそうな場面はかなり限られます。

 筆者はドコモ光も契約していますが、旅行や出張時に使うモバイルデータ回線として、5Gギガホ プレミアを活用する予定です。

2021年は5Gエリアの広がりに期待

 ドコモは5Gの大容量プランにおける“国内完全無制限”にかじを切りました。

 これに対抗する形で、ソフトバンクは2021年3月から、現行の「メリハリプラン」を「メリハリ無制限」に改めます。国内における端末単体でのデータ通信を完全無制限としたことが現行プランとの違いですが、テザリングとデータシェア子回線での通信に月間30GBの容量制限があります

 一方で、au(KDDIと沖縄セルラー電話)は国内における端末単体でのデータ通信容量の完全無制限化を果たしています。

 率直にいえば、auやソフトバンクの「端末単体時のみ無制限」は、ドコモの「テザリングを含めて無制限」を目の前にすると見劣りするのは否めません。とはいえ、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」を含めて(※)、大手キャリア各社が何らかの形で容量無制限なモバイルデータ通信を実現するに至ったことは、良い傾向といえます。

(※)1日当たり一定容量(筆者調べでは10GB)以上通信した場合、自社エリアの通信でも速度制限がかかります

ソフトバンク ソフトバンクは、端末単体での国内データ通信量を無制限とする「メリハリ無制限」を打ち出した。ただし、テザリングを含む対象外通信の月間データ通信量が50GBから30GBに“減量”された

 ただ、容量無制限な通信のメリットを最大限享受できるであろう、5G通信に対応するエリアは、まだまだ限定的です。「どこでも5G通信が使える」という状況ではありません。

 5Gの商用サービスは2020年3月(楽天モバイルは9月30日)にスタートしたばかりです。ある意味で現在は「助走期間」なのかもしれませんが、LTE(4G)のサービス開始時と比べると、マトモに使える(日常の利用に支障が出ない品質の)端末が多いだけに、エリアが狭い現状はもったいないものです。

 5Gエリアの拡大については、一部の地方自治体も後押ししています。例えば東京都の場合、東京都庁(東京都新宿区)の庁舎の一部にドコモ、au、ソフトバンクの5G通信サービスに対応する屋内アンテナを設置しました。合わせて、東京都の設備や施設を活用した屋外の5Gエリア化も促しています。

 総務省でも、従来から実施している「携帯電話等エリア整備事業」を通して特に過疎地や離島などにおける5Gエリアの拡大を支援している他、地方部への5G普及を後押しする検討を進めています。

 5G通信を利用できるエリアが早急に広がることを、強く強く願っています。

屋内アンテナ 東京都庁に設置された、3社共用の5G屋内アンテナ
サイネージ型基地局 東京都庁の近くに設置されたスマートポール上の5G基地局
施設上の5Gアンテナ 東京電力パワーグリッドが保有する設備(地上用変圧器)に設置された5Gアンテナ
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう