世界を変える5G
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» 2020年12月29日 07時00分 公開

5分で知るモバイルデータ通信活用術:「Galaxy Note20 Ultra 5G」でドコモの「ミリ波5G」の実力を確認/ドコモが「国内完全無制限」の5Gプランを発表 (1/2)

NTTドコモのミリ波対応5Gスマートフォンでソフトウェア更新が相次いで行われ、ミリ波の5G通信を利用できるようになりました。その実力をチェックしてみましょう。

[島田純,ITmedia]

 以前、NTTドコモがミリ波(28GHz帯)の5G通信サービスをした際に、当時唯一の対応端末であった「Wi-Fi STATION SH-52A」を使って通信テストを行ったことを覚えているでしょうか……?

 この時は、ミリ波が通信の高速化に貢献するのかどうか分からない結果に終わってしまいました。しかしその後、一部のスマホがソフトウェア更新によってミリ波に対応しました。

 そこで、今回はソフトウェア更新を行った「Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A」を使って、ミリ波の“実力”を確かめてみようと思います。

SC-53A ソフトウェア更新でミリ波への対応を果たしたGalaxy Note20 Ultra 5G SC-53A

ミリ波の対応機種はまだ少ない(おさらい)

 NTTドコモが販売する5G端末のうち、12月28日現在において以下の機種がミリ波通信に対応します。いずれも、ソフトウェア更新(一部はOSバージョンアップ)を行う必要があります。

  • Wi-Fi STATION SH-52A
  • arrows 5G F-51A
  • Galaxy S20+ SC-52A
  • Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A

 同日現在において、ドコモの5G端末は12機種(スマホは11機種)ありますが、その中でも4機種(スマホは3機種)だけがミリ波対応ということになります。

 ミリ波はSub-6(3.7GHz帯/4.5GHz帯)とは別のアンテナを搭載していないと使えません。そのため、ミリ波対応をうたっていない(≒ミリ波用アンテナを備えない)機種については今後もミリ波に対応することはできません。

 いよいよ5Gに対応したiPhone 12シリーズも、ミリ波に対応するのは米国向けモデルだけ。日本を含む他国向けモデルではSub-6にのみ対応します。

米国仕様他国仕様 iPhone 12シリーズの米国仕様(左)にはミリ波用のアンテナがあるが、日本を含む他国仕様(右)にはそれがない。写真は「iPhone 12」だが、シリーズの他機種も同様だ

下り1.7Gbps/上り284Mbpsを記録!

 ドコモのミリ波を使った5G通信サービスは、理論上は下り最大4.1Gbps、上り最大480Mbpsという通信速度を実現しています。ミリ波に対応することで実測ベースでどのくらいの差が出るのか、確かめてみましょう。

 今回用意したのは、ミリ波に対応するソフトウェア更新を適用したSC-53Aと、Android 11にバージョンアップした「Galaxy S20 5G SC-51A」です。SC-51Aはミリ波には対応しないものの、バージョンアップによって理論上の通信速度が下り最大3.4Gbps、上り最大218Mbpsに向上します。

 測定場所は、以前と同じく成田国際空港(千葉県成田市)の第3ターミナルのフードコート付近としました。計測アプリはドコモ純正の「ドコモスピードテスト」を使っています。

 結果は以下の通りです。

  • SC-53A:下り1.68Gbps/上り140.9Mbps
  • SC-51A:下り999.5Mbps/上り104.6Mbps

 ミリ波に対応しているSC-53Aの方が有意に高速であることが分かりました。非対応のSC-51Aも、モバイル通信としては高速であることには変わりありませんが、ミリ波に対応したスマホでミリ波エリアにいけば、ミリ波非対応スマホよりも通信が快適になることは間違いないようです。

比較 SC-53A(左)とSC-51A(右)でスピードテストを実行した結果。ミリ波に対応するエリアなら、ミリ波対応スマホの方が高速に通信できることが分かった
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