Android版「COCOA」で接触通知が届かない不具合 2020年9月下旬から

» 2021年02月04日 11時09分 公開
[田中聡ITmedia]

 Android向けの接触確認アプリ(COCOA)にて、陽性登録者とアプリのユーザーが1m以内に15分以上接触したにもかかわらず、通知されない不具合が起きていたことが判明した。

 さらに、1m以内15分以上、陽性登録者と接触のあったAndroidアプリのユーザーは、条件に該当しない陽性登録者とごく短時間の近接があった場合でも、通知されてしまう問題も判明している。

 今回の障害は、2020年9月28日のバージョンアップに伴って発生した。陽性登録者と接触しているのに通知が来なかった旨の報道を受け、厚生労働省で動作検証をしたところ、接触通知APIから出力される接触リスクの値が、Android端末では想定と異なる形で出力され、接触が正しく通知されないことが分かったという。

 厚生労働省は、アプリ開発・保守運用事業者に対し、品質管理の徹底を指示するとともに、不具合の有無を十分に検証できるよう、専門家の増員を図る予定としている。

 不具合の改修は2月中旬ごろを予定している。それまでは、Android端末のユーザーは陽性登録者と1メートル以内15分以上接触しても通知は受け取れない。ただ、アプリを使い続けていれば、接触に関する情報が端末内に記録され、障害解消後に14日前までに陽性者と接触していたら通知を受けられることから、同省はアプリを継続して利用するよう呼び掛けている。

 なお、iOS版では障害は起きていない。

COCOA 厚生労働省の案内
COCOA COCOAアプリは2月3日時点でダウンロード数が約2464万件、陽性登録者数が1万92件となっている

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