通信各社が災害用伝言板を提供 東北地方の地震を受けて

» 2021年02月14日 12時02分 公開
[田中聡ITmedia]

 福島県沖を震源とする地震の影響で、携帯キャリア各社が「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」を提供している。またNTT東日本とNTT西日本は「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」を提供している。手持ちの固定電話や携帯電話、PCを使って安否情報の登録や検索ができる。

 災害用伝言版では、自身の安否情報を登録したり指定のメールアドレス宛に送信したりできる他、電話番号を使って安否情報を検索することも可能だ。

 登録や検索は手持ちの固定電話、携帯電話、タブレット、PCから行う。検索時に他社の災害用伝言版に情報が登録されていることが確認できた場合は、当該事業者の災害用伝言版にジャンプすることもできる。

災害用伝言板 ドコモ、KDDI、ソフトバンクが災害用伝言板を運用している

 なお、楽天モバイルでは自社運営の災害用伝言版は用意しておらず、災害用伝言板(Web171)や「Googleパーソンファインダー」の利用を推奨している。Googleパーソンファインダーでは氏名や携帯番号から安否情報の登録や確認ができる。

Googleパーソンファインダー Googleパーソンファインダーでも、PCやスマートフォンから安否情報を登録、確認できる

 災害用音声お届けサービスでは、対応する携帯電話から音声メッセージをデータとして保存したり、録音した旨を指定する携帯番号あてにSMSで送信したりできる。データ通信を利用するため、電話がつながりにくい場合でも安否確認がしやすい。

 災害用伝言ダイヤル(171)では、固定電話(「050」から始まるIP電話は非対応)や携帯電話から「171」に発信することで、伝言メモを残したり確認したりできる。災害用伝言板(web171)では携帯電話やPCからテキストメッセージを残したり確認したりできる。Web171は、3キャリアが提供する災害用伝言板と連携しており、いずれかに登録した安否情報は相互に確認できる。MVNOユーザーは災害用伝言板(Web171)を使うようにしたい。

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