楽天モバイルが「iPhone」を正規取り扱い/「サブブランド」 vs 「オンライン専用プラン」Mobile Weekly Top10

» 2021年04月28日 13時40分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2021年4月19日から2021年4月25日までの1週間について集計し、まとめました。

iPhone取り扱い 4月30日から、iPhoneを正規取り扱いすることになった楽天モバイル

 今回の集計期間において、一番大きな話題となったことといえば、楽天モバイルのiPhone正規取り扱いです。そのこともあってか、楽天モバイルに関する記事が全般的によく読まれました。特に、楽天モバイルがiPhoneを取り扱うことの意義を解説した1位の記事は非常の多くのアクセスを集めました。

 楽天モバイルでは、既存の取り扱いキャリアよりもiPhoneの価格を抑えていることが特徴です。ただし、端末の分割払いはいわゆる「個品割賦」ではなく、クレジットカードの分割払い機能を利用する必要があります。そのため、同社の兄弟会社である楽天カード以外が発行するクレジットカードでは分割手数料(金利)がかかります。さらに、48回払いは、楽天カードのクレジットカードのみ利用できます(24回払いと同様に分割手数料は無料です)。

 他のキャリアでは自社で個品割賦を提供しており、クレジットカードを持っていない(持ちたくない)人でも分割払いで端末を購入できます。楽天モバイルに興味がある人を楽天カードに誘導するという意味ではこれで良いのかもしれませんが、より広いユーザーを引き込むには、自社または楽天カードで個品割賦も提供した方がよい気もするのです。特に、未成年で自分名義の契約をするユーザーを想定する場合は……。

KDDI系ソフトバンク系 地味にぶつかり合う「格安(サブ)ブランド」と「オンライン専用プラン(ブランド)」

 ランキングの2位にはKDDIと沖縄セルラー電話が提供する「UQ mobile」と「povo」を比較する記事が、3位にはソフトバンク(※)が提供する「Y!mobile」と「LINEMO」を比較する記事がそれぞれランクインしました。

(※)沖縄県におけるY!mobileは、ソフトバンク子会社の「ウィルコム沖縄」が提供しています

 KDDI/沖縄セルラー電話とソフトバンクは、それぞれ「格安(サブ)ブランド」と「オンライン専用プラン(ブランド)」を抱えており、互いのブランドが通信サービスの月額料金的な意味で「社内競合」になりうる状況にあります。それはユーザー目線でも同様で「どっちのブランド(プラン)がいいの?」という迷いにつながっています。そのことが、2位と3位の記事がよく読まれた要因なのだと思います。

 私個人としては、スマートフォンでトラブルが起こった際に自分で対処する自信のない人や、困ったときに“対人で”相談する手段を確保しておきたい人は、店舗のあるUQ mobileやY!mobileを素直に選ぶべきだと思います。povoやLINEMOは原則として全てオンライン対応となるので……。

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