さらにデジタルズームで100xまで行けるのだが、さすがに画質は落ちるし、被写体を中央にちゃんと捉えるのが難しいのでなかなか使いづらい。ただし「満月」を見つけたら話は別。30x望遠にして月に向けると、ちゃんと「月」として認識し、自動的に月撮影用のセッティングになるのだ。
撮った写真がこちら。ただカメラ任せにして撮っただけである。自動的に月が最適な明るさで撮れるように合わせ、シャープに撮ってくれる。月モードを持つスマホカメラはこれが初めてではないけれども、このクオリティーで撮れるのはすごい。
こうなると100x望遠(2400mm相当!)も試したくなるよね。さすがに、30xと比べてディテールがもやっとして心もとないけど、どう見てもスマートフォンで撮れる写真じゃない。ウルトラの名に恥じないクオリティーだ。
望遠になればなるほど被写体を画面内にちゃんと収めるのが大変なのだけど、S21 Ultraは被写体が中央に来るように頑張って補正してくれるので、それなりに撮りやすい。
10x望遠の話で終わるわけにはいかないので、いつものガスタンクでいつものように比較。
超広角から行こう。画面デザインは従来のGalaxyと同じだけど、違うのは木のアイコンが4種類あること。木が3本(超広角)、2本(広角)、1本(3x望遠)、葉っぱ(10x望遠)という感じか。10x望遠のは葉っぱに見えるのだけど、違う?
超広角は13mm相当とかなりの広角。色はさわやかでHDRが働いてシャドー部も明るく撮れている。めちゃ見た目に訴えるきれいな絵だ。
広角は24mm相当と従来のGalaxy系に比べると少し広角に。これは1億800万画素のセンサーだが1200万画素での記録となる。元が高解像度なので、1200万画素に縮小するとすごくきれい。
さらに1億800万画素(108MP)に切り替えて撮ることもできる。すると恐ろしいことに「1万2000×9000」ピクセルの巨大な画像を撮ってくれるのだ。まあ、スマートフォンの小さなレンズなので1億画素にふさわしい解像感があるかといわれると、ないわけだが、晴天下での風景や建物などディテールまで撮りたいときにいい。
こんなシーンだと1億画素らしさが出る。
続いて3xの望遠。いつも解像感をチェックするのに使っていた、奥にあるガスタンクの避雷針(だと思う)周りが足場で隠れてしまっているけど、細いワイヤーもそれなりに解像していて写りはいい。
さらに10x。先端部まできれいに見える。さすが光学10x。デジタルズームの10xとはまったく違う。
さらに100xまで上げられるけど、現実的なところで30xを。光学10xにデジタル3xだ。
このくらいがギリギリかな。別途コンパクトデジカメを使っている(あるいは使っていた)人はそれなりに、デジタル一眼も楽しんでいる人には240mmは珍しい焦点距離ではないけど、カメラはスマホだけって人にはインパクトがあるはず。
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