石田社長に聞くトーンモバイルの現状 新スマホ「TONE e21」の狙いから、値下げ競争の影響までMVNOに聞く(3/3 ページ)

» 2021年06月22日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

キャリアや楽天モバイルの値下げ影響はなし

―― 直近の値下げ影響として、楽天モバイルにユーザーが流出したMVNOもありました。トーンモバイルへの影響はありましたか。

石田氏 われわれは他のMVNOと違うところにいる感じなので(影響はない)。俯瞰(ふかん)して見ると、キャリア同士のシェアはあまり変わっていませんが、キャリアからahamoに行ったり、MVNOからMNOの楽天に行ったりといった構図はあると思います。

 ただ、われわれはあまり影響を受けていません。良くも悪くも、いつも同じです(笑)。

―― 最近だと、特に子ども向けのサービスは、キャリア以上に注力している印象はあります。そのユーザー層の違いが功を奏したということでしょうか。

石田氏 ブルーオーシャンというと言いすぎかもしれませんが、確かにそういう側面はありますね。逆に、シニア向けも、海外キャリアからノウハウが欲しいという声が来ています。今後、海外が高齢化社会を迎えると、輸出産業になるのではと思いました。

―― 契約者数は今後どの程度、どういう形で伸ばしていくおつもりでしょうか。

石田氏 シニア向けのマーケティングがもう少ししたら始まるので、その分は追加できると思います。今は子どものユーザーが多く、シニアはその3分の1ほどです。ここが3倍ぐらいまで伸びると想定しています。トーンモバイル自体も、今期はこれまでと違った戦略で展開していくフェーズに入っていきます。それを加味すると、今までと全然違った形の獲得になると思います。

取材を終えて:動画以外の高速通信をどう磨いていくか

 子どもやシニアなど、特定のユーザー層に特化した戦略を推し進めていたトーンモバイルだが、石田氏の発言にあった通り、最近は少々シニア向けの新サービスが手薄だった。TONE e21の投入で、今後、徐々にその方向性が変わっていきそうだ。機種変更が好調とのことで、従来以上に広い年齢層に受け入れられている可能性もある。音声卸の料金改定で、通信サービスの使い勝手がよくなったこともプラスに働きそうだ。

 一方で、もともと定額でデータ通信が使い放題だったこともあり、接続料値下げの恩恵があまりアピールできていない。石田氏は「全世代に普段使いしてもらえることを目指した」と語っていたが、ユーザー層を広げるのであれば、ベースの速度の重要性は高くなる。動画以外の高速通信のニーズにどう応えていくのかは、今後の課題といえそうだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  2. IIJmioのスマホ大特価セール 中古「iPhone SE(第3世代)」が4980円、「OPPO Reno11 A」が9980円など (2026年06月09日)
  3. ドコモの通信障害に“AIエージェント”が先手 「SNSの投稿」も常時監視するオペレーションセンターの裏側 (2026年06月10日)
  4. JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ (2026年06月09日)
  5. iOS 27は「iPhone 11」以降で利用可能 iOS 26から据え置きで過去最大のiPhoneに対応 (2026年06月09日)
  6. 「Pokemon GO Fest 2026:東京」のモバイル通信は快適だった? 初対策の楽天モバイルがピーク時に“最速”も記録 (2026年06月10日)
  7. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  8. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
  9. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
  10. 「iPadOS 27」発表 Siri AI対応で生産性が向上、スクショから調べ物も可能に (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー