世界を変える5G

5Gのエリア整備の苦労は? KDDIが「鉄道路線5G化」に関する取り組みを説明(1/3 ページ)

» 2021年07月02日 19時30分 公開
[井上翔,ITmedia]

 既報の通り、KDDIは6月30日、JR東日本(東日本旅客鉄道)の「山手線(※1)」とJR西日本(西日本旅客鉄道)の「大阪環状線」の全駅のホームにおいて「au 5G」のエリア化を完了した。

 同社は7月2日、鉄道駅や沿線における5Gエリア整備に関する説明会を開催した。5Gエリアの整備には、いろいろと考慮すべき事項が多いようだ。

(※1)ここでは系統として環状運転している「山手線」を指す(路線としての山手線は品川駅を起点として、新宿駅を経由して田端駅で終点となる)

エリア化 山手線(運転系統として)と大阪環状線のホームは全てau 5Gエリアとなった

まずホームをエリア化 今後は沿線+他路線へ拡大

長谷川渡氏 au 5Gのエリア化について概要を説明するKDDIの長谷川渡氏(次世代ビジネス企画部 部長)

 KDDIは、5Gのエリア化について「(数字で分かる)基地局の数も重要だが、“ここ”で(しっかりと)使える」ことを意識しているという。その表れの1つが、駅ホームにおけるエリア整備だ。

 先述の通り、山手線と大阪環状線は全駅のホームが5Gエリア化され、現在は駅間のエリア化を進めているという。山手線と大阪環状線は、それぞれ東京圏、大阪圏の中でも利用客数の多い路線である。新しい通信規格が登場した際に、先んじてエリア化すれば、その恩恵にあずかれるユーザーもそれなりに多い。両線の駅におけるエリア化を優先して行う戦略は、ある意味で“正解”といえる。

 同社では、関東地区では21路線、関西地区では5路線において駅ホームや沿線の5Gエリア化を進めるという(一部路線では区間の重複あり)。詳しい路線名と区間は、PDFファイルとして公開されているので確認してほしい。

エリア化 鉄道路線に重点を置き、5Gエリアの拡大に努めるという

 拡大したエリアの告知にも工夫を凝らしている。先述の山手線や大阪環状線では、5Gの電波の“入り具合”の目安をWebサイトで公開している。「ホーム」「改札付近」「駅間」において、au 5Gが快適に使えるかどうかチェックできる。

マップ 山手線と大阪環状線におけるau 5Gのエリアカバーの概況はWebサイトで分かりやすく示されている
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  2. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  3. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  4. 楽天モバイル、KDDIローミングが大幅に縮小――ユーザーに対する説明責任はないのか (2026年10月11日)
  5. Apple、「HomePod mini」に新色「ミッドナイト」追加 実はスペースグレイとの違いアリ (2024年07月16日)
  6. 7型ディスプレイ搭載「Apple HomeView」発表 Siri AIと顔識別で家族全員に「欲しい情報」を届ける (2026年10月13日)
  7. Google、画面付きトラッカー「Google Fitbit Edge」発表 日本では2万6800円で予約開始 バッテリー交換にも対応 (2026年10月13日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. ファーウェイはなぜ「24時間測り続けること」にこだわるのか ウェアラブル開発責任者が語る医療機器との違い (2026年10月13日)
  10. ダイソーで1100円のノイキャンイヤフォン「TWS009」を試す 騒音カットの効果は実感も電池持ちに課題か (2026年10月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー