nuroモバイル、年内に専用アプリ不要で通話半額 秋に5Gサービスも提供

» 2021年07月15日 16時13分 公開
[田中聡ITmedia]

 ソニーネットワークコミュニケーションズが7月15日、MVNOサービス「nuroモバイル」の新たな取り組みについて発表した。

 nuroモバイルでは、2021年4月から新料金プラン「バリュープラス」を提供している。3GBで月額792円(税込み)からという安さに加え、5GBと8GBのプランは3カ月ごとにデータ容量をプレゼントする「Gigaプラス」を特徴に打ち出している。

nuroモバイル 4月から提供しているnuroモバイルの「バリュープラス」

 このバリュープラスの効果で、2021年第1四半期のnuroモバイル新規契約数は、2020年から4.7倍伸びたという。ユーザーのアンケート調査でも93%のユーザーが「満足した」と回答している。NPS(推奨度を示すスコア)も、2020年11月〜12月との比較で、2021年5月は26%増加して推奨者が44%に上る。

nuroモバイル バリュープラス契約者が答えた、通信会社を選ぶ際のポイント
nuroモバイル バリュープラス提供前後におけるNPSの変化

 一方、バリュープラスに今後期待することとして「安定的に通信速度が出ること」「専用アプリ不要で安く通話できること」がトップ2に挙がっている。

nuroモバイル バリュープラスに今後期待すること

 通信品質については、料金が安いために、「安かろう悪かろう」と思われる恐れもある。そこでnuroモバイルでは、ソニーグループのAI技術を活用し、通信品質の改善に取り組んでいる。具体的には、用途ごとの通信量の実績から将来の通信量を予測し、帯域の割り当てを自動で変更しているという。これによって帯域の利用効率を高め、「ユーザーが実際に通信をする上で実感できるレベルでの効果が出ている」(MVNO事業室 サービス設計課課長の亀井健男氏)という。

 「単に安くしただけでなく、最新のAIテクノロジーを活用することで、従来より効率のよい帯域運用を行う。できるだけ価格還元をしながら、コストと品質のバランスを整えることで、『これぐらいなら十分お得』と感じてもらえるサービスを実現している」と、MVNO事業室 室長 神山明己氏は話す。

nuroモバイル 用途に応じて必要な帯域を自動で割り当てる

 通話サービスについては、国内通話が30秒あたり22円から11円の半額となる「nuroモバイルでんわ」の機能を改善し、プレフィックス番号の自動付与機能を追加する。これにより、ユーザーは専用アプリを使わずに、標準の通話アプリのまま半額で通話可能になる。まずはドコモ回線から2021年内に提供する予定で、auとソフトバンクの回線については準備が整い次第、案内する。

nuroモバイル 半額で通話をするのに必要な00XYを自動で付与可能になる

 5G通信サービスも2021年秋に開始することも発表した。こちらはドコモ、au、ソフトバンクの回線で対応する。利用料金は無料。5Gを導入している他のMVNOと同様、4Gと5Gで同じ設備を使っているため、混雑時には同等の速度になるとのこと。「5Gスマホも続々と登場しているので、まずは0円でお気軽に体験してもらいたい」(神山氏)

nuroモバイル 月額無料で5Gサービスを提供する

 eSIMは未提供だが、ソニーネットワークコミュニケーションズはフルMVNOではないため、キャリアからの提供を待つ必要がある。eSIMのMVNOへの開放については、総務省のスイッチング円滑化タスフォースでも議題に挙がっており、「キャリアの提供見通しを持って検討していく」(神山氏)とのこと。

 Gigaプラスについては、7月に最初の付与が始まり、8月以降に取得率と利用状況を分析していく。MVNO事業室 セールス&マーケティング課課長の田中直樹氏によると、Twitterのアンケートでは「もらった月に一気に使う」「3カ月の間で少しずつ使う」で回答が分かれたという。「必要なときに必要な容量を自由に使えるのでご評価いただいている」とした。

 7月15日にはソフトバンクが「LINEMO」で月額990円/3GBのプランを発表したが、その受け止めについて神山氏は「料金はうちの方が安く、データ容量の繰り越しができるのもうちだけ。ギガをプレゼントする機能もあるので、十分戦っていけるのではと思う」とコメントした。

nuroモバイル 左から亀井氏、田中氏、神山氏

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