世界を変える5G

「SoftBank Air」が5G対応 定期契約なしで月額5368円、固定代替電話の実質無料キャンペーンも

» 2021年09月14日 13時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 ソフトバンクは9月15日、ワイヤレスホームルーターサービス「SoftBank Air」において、新しい料金プラン「Air 4G/5G共通プラン」を提供する。各種割引前の月額料金は5368円(税込み、以下同)で、定期契約(2〜3年)や解約金の設定はない。

 合わせて、同社は10月上旬から、新しい料金プランに対応する端末「Airターミナル 5」を提供する。同社が直営するソフトバンクショップとオンラインショップでの販売価格は7万1280円で、購入に伴う通信料金の割引「月月割」(月額1980円)を36カ月間適用すると、端末代金が実質無料となる。発売に先駆けて、9月15日から新規契約と機種変更の予約を受け付ける。

【訂正:20時25分】初出時、スタート割プラスおよびU-25限定 SoftBank Air 割引の割引条件の一部が抜けていました。おわびして訂正いたします

SoftBank Air 5G SoftBank Airの5G対応プランが9月15日から提供開始(5G対応端末は10月発売予定)

Air 4G/5G共通プランの概要

 Air 4G/5G共通プランは、その名の通り「SoftBank 5G」のエリアの他、「SoftBank 4G LTE」「SoftBank 4G」のエリアでも利用できる。Airターミナル 5と組み合わせた場合の5Gエリアにおける最高通信速度(理論値)は下り2.1Gbps、上り838Mbpsとなる。

 月間の通信容量については制限は設けられていない。ただし、利用の集中する時間帯や特定エリアでネットワークの負荷がたかった場合は、通信速度が低下することがある(参考リンク)。

通信速度 SoftBank 5GエリアでAir ターミナル 5を利用すると、下り最大2.1Gbps(約2100Mbps、理論値)で通信できる

「スタート割プラス」で24カ月間は月額4180円(現行端末との組み合わせで)

 Air 4G/5G共通プランは、9月15日から開始するキャンペーン「SoftBank Air スタート割プラス」の適用対象となる。現時点では、「Airターミナル 4」または「Airターミナル 4 NEXT」以前の端末を購入することが適用条件となる。

 このキャンペーンを適用するとサービス開始月から24カ月間の月額料金が1188円引きとなる。端末の購入から2年間は月額4180円で使える計算だ。

 この割引を適用する場合、契約時に端末を購入する必要がある(レンタル利用では適用できない)。また、月月割とは併用できるが、25歳以下の契約者を対象とする「U-25限定 SoftBank Air 割引」を始め、ソフトバンクが指定する割引キャンペーンとの併用はできない。

割引 契約月から24カ月間は月額4180円で利用できる

25歳以下なら24カ月間は月額3168円(レンタルも可)

 Air 4G/5G共通プランを契約する人が契約時点で満25歳以下である場合、スタート割プラスの代わりに「U-25限定 SoftBank Air 割引」が適用される。

 この割引では、サービス開始月から24カ月間の月額料金が2200円引きとなる上、契約時の事務手数料(3300円)が無料となる。サービス開始月から24カ月間は、月額3168円で利用できる計算だ。

 なお、この割引もAirターミナル 4/4 NEXT以前の端末が対象となるが、端末をレンタルで利用する場合も適用できる。ただし、毎月のレンタル料金(月額539円、初月無料)が別途かかるので注意したい。

 また、先述のスタート割プラスや「SoftBank Air スタート割」の他、以下の割引を併用できない。

  • スマホデビュープラン限定!ネットもデビューキャンペーン
  • 一人でも家族でもネットがおとくキャンペーン

 その他、ソフトバンクが指定する割引キャンペーンも併用はできない。

割引 満25歳以下の場合、割引額が多い「U-25限定 SoftBank Air 割引」を適用できる

Airターミナル 5の概要

 Airターミナル 5は、SoftBank Air専用のワイヤレスホームルーターの第5世代製品となる。SoftBank 5GのSub-6(3.4/3.7GHz)エリアの他、SoftBank 4G LTE(2.1/3.5GHz)やSoftBank 4G(AXGP)のエリアでも利用できる。

 WAN(5G/LTE/AXGP)側のアンテナは本体内に8基搭載されており、その中から電波強度の強い4本で通信を行う「アンテナセレクション」機能を搭載している。LAN側の通信は、無線LANがWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に、有線LANが1000BASE-TXに対応している。最大接続台数(ポート)数は無線LANが128台、有線LANが2ポートとなる。

 無線LANの最高通信速度は「2.1Gbps」とされているが、これはWAN側の理論最高速度に合わせたもので、実際の理論最高速度は2.4Gbps(Wi-Fi 6、5GHz帯で160MHzの帯域を利用した場合)であると思われる。

アンテナセレクション WAN側のアンテナは8基搭載しており、電波強度の強い4基のアンテナを自動選択して通信するようになっている

端末は分割払いでも購入可能

 先述の通り、ソフトバンク直営の販路におけるAirターミナル 5の販売価格は7万1280円となる。一括払いの他、12回、24回、36回の分割払いでも購入可能で、分割払い時の手数料(金利)は無料となる。希望者は、購入ではなく「レンタル」も受けられる。

 端末購入時の月月割は36カ月設定で、36回払い時の分割支払金(月額1980円)と同額に設定されている。購入(契約)翌月から36カ月間利用すると、代金が実質無料となる計算だ。

既存端末ユーザーには「機種変更サポート」を実施

 先述の通り、Air ターミナル 5は10月上旬の発売を予定している。それまでの間、Air 4G/5G 共通プランはSoftBank 4G LTE/4G対応の「Airターミナル 4」または「Airターミナル 4 NEXT」で利用することになる。この場合、5Gで利用するには端末の買い換えが必要となる。

 そこでソフトバンクは9月15日から、同日以降にAir ターミナル 4/4 NEXTを新規契約または機種変更で購入したユーザーを対象とするキャンペーン「Airターミナル5 機種変更サポート」を提供する。

 通常、SoftBank Airの端末を機種変更すると、旧端末における月月割は消滅する。しかし、このキャンペーンを適用すると、Air ターミナル 5の購入を条件に、旧端末における月月割の残存期間分だけ、追加で月額基本料金を1650円割り引く。端末を36回払いで購入した場合、この割引で旧端末の分割支払金を事実上相殺できる。

 なお、新端末における月月割を含め、割引総額が月額基本料金を上回る場合は、上回った分の割引は翌月に繰り越せない。また、このキャンペーンを適用している途中でSoftBank Air(Air 4G/5G 共通プラン)を解約、または他の通信サービスに変更した場合は、残りの割引分を普通為替で受け取ることになる。

購入サポート 9月15日以降にAirターミナル 4またはAirターミナル 4 NEXTを購入したユーザーは、Airターミナル 5への機種変更によって旧端末における月月割が消滅する。しかし、キャンペーンによって残額に相当する特別な割引を受けられる

「おうちのでんわ」とのセットキャンペーンも(12月から)

 ソフトバンクは12月1日から、新しいキャンペーン「Air 4G/5G 共通プラン限定!SoftBank Airとおうちのでんわでずーっと割引」を開始する。キャンペーンの終了時期は未定だ。

 このキャンペーンでは、SoftBank Air 5Gと「おうちのでんわ」をセットで使うと、おうちのでんわの月額基本料金相当額(「でんわまとめて割」適用で550円)が毎月割り引かれる。

 おうちのでんわ用の端末「でんわユニット」(一括販売価格1万7050円)には最大36カ月間の月月割(月額474円)が設定されている。36回払いでユニットを購入すると、購入(契約)から36カ月間はおうちのでんわを実質無料で維持できることになる。

「おうちのでんわ」とは?

 おうちのでんわは、SoftBank 4G LTEネットワークを利用した固定電話サービスで、専用の「でんわユニット」に今まで使っていた固定電話用の電話機をつないで利用する(※1)。月額基本料金は1078円だが、SoftBank Airを含むソフトバンクが指定する通信サービスを契約しているユーザーは、でんわまとめて割を適用すると550円となる。

 契約すると、固定電話用の電話番号が割り当てられる(※2)。NTT東日本/西日本の固定電話を契約している場合は、番号ポータビリティー制度を使えばその電話番号を引き継ぐことも可能だ(※3)。

 通話料金は、ソフトバンクの固定電話サービス(※4)宛が無料、その他の固定電話/IP電話宛が3分当たり8.789円、携帯電話/PHS宛が1分当たり17.6円(※5)、海外宛は宛先によって異なる。

(※1)FAX付き電話も利用できますが、機種や通信状況によってはFAXを送受信できない場合があります。送信時には専用のプレフィックス(前置番号)として「0009」を付けてください
(※2)緊急通報(110/118/119番)をした場合、おうちのでんわに割り当てられた“本来の”電話番号(携帯電話番号)が「緊急通報専用電話番号」として通知されます。この番号は、でんわユニットに付属するシールに印字されています
(※3)NTT東日本/西日本の「ひかり電話」や他社の固定電話/IP電話サービスからの番号ポータビリティーには対応していません。ただし、他社の固定電話サービスで利用している電話番号がNTT東日本/西日本の固定電話サービスに由来するものである場合は、ポータビリティーに対応できます
(※4)おうちのでんわ、ホワイト光電話、BBフォン、BBフォン(M)、ケーブルライン、ひかりdeトークS
(※5)「ホワイトコール24」(月額無料)を申し込んでおくと、ソフトバンクブランドの携帯電話宛の通話料金は無料となります

でんわユニット おうちのでんわ専用端末「でんわユニット」

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