ITmedia Mobile 20周年特集

ソフトバンクケータイを振り返る シャープの名機が多数も、iPhoneの登場で運命が変わる(3/3 ページ)

» 2021年10月24日 06時00分 公開
[房野麻子ITmedia]
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ウィルコム、イー・モバイルも吸収してY!mobileへ

 国鉄系通信会社からJ-フォン、ボーダフォン、ソフトバンクモバイルと移り変わってきたが、現在のソフトバンクに至るまで、さらにウィルコムとイー・モバイル(イー・アクセス)も吸収している。

 ウィルコムは、PHS事業を展開していたDDIポケットが前身で、2005年に発足。PHSを高度化した「WILLCOM CORE」、ドコモのネットワークを利用した「WILLCOM CORE 3G」、データ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」などを展開したが、2010年に会社更生法の適用を申請。ソフトバンクがPHS事業を引き受け、XGP事業はWireless City Planningが引き継ぐことになった。

 ウィルコム端末としては、Windows Mobileを採用したハイスペック端末「W-ZERO3」シリーズが男性を中心に人気を集めた一方、通話に特化した「HONEY BEE」はポップなカラーやコンパクトサイズで女子高生に支持された。

ソフトバンクケータイ 女子高生に人気だったポップなHONEY BEEシリーズ。写真は「HONEY BEE 2(WX331KC)」。京セラ製だ

 一方、イー・モバイルは2005年に携帯電話事業会社として設立され、2007年にデータ通信サービスを開始。モバイルWi-Fiルーターの「Pocket WiFi」(GP01)シリーズが人気を博し、モバイルWi-Fiルーターの代名詞となった。

 その後、イー・モバイルは2011年3月に親会社のイー・アクセスと合併し、2014年にイー・アクセスとウィルコムは経営統合、ブランド名を「Y!mobile」とした。Y!mobileでも通話メインのAQUOSケータイやDIGNOケータイなどを取り扱っていたが、2021年10月時点で、Y!mobileのオンラインストアで購入できるケータイは3機種のみだ。

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