iOS 15では自動的に作られた動画に対してカスタマイズできる。BGMと画像にかけるフィルターの組み合わせを選べるし、BGMも変更可能だ。「Apple Music」に入っていれば豊富な楽曲から選ぶことができる。

写真にかけるフィルター(写真アプリにあるものと同じ)とそれに合ったBGMのカップリングが用意されている(画像=左)。BGMを変更することも可能だ。Apple Musicに入っていればカテゴリー別の豊富なサウンドトラックから選べるし、自分のライブラリにある曲も検索機能から選べる(画像=右)フィルターだけを変えることもできる。
さらに、「写真の管理」から採用する写真や動画を自分で選ぶこともできる。リストアップされた中からチェックしたりチェックをはずしたりしていけばいい。

ムービーのタイトルも変えられるし、「写真を管理」を選べば採用する写真を変更することもできる(画像=左)。テーマに沿った候補写真がリストアップされるのでそこから使いたいものをチェック。使いたくないものはチェックをはずすべし(画像=右)かくして、写真アプリが作ってくれた「メモリー」をベースに自分でアレンジできるのである。「メモリー」では行先や日時のみならず、特定の人物の画像やペット写真を集めたものを作ることもあるし、面白いところでは「2011年のマジックアワー」なんてのがあった。2011年のたそがれ時に撮った夕景の写真だけを集めたものだ。
写真のセレクトもよく考えられているし(考えられているって言い方は変か?)、選曲もいい感じに合っているものを選んでくれるし、その上で自分であれこれアレンジできるわけで、この手の機能をあまり使ってない人も「For You」をタップしてみると楽しいかと思う。
そして「メモリー」が作ってくれたムービーは動画ファイルとして書き出すことも、共有機能を使って送ることもSNSにシェアすることもできる。
この機能をより楽しむには「たくさんの素材」があった方がいい。筆者の場合、iCloudフォトを使い(もちろん有料の契約をしています)、「iPhone 3G」から「iPhone 13 Pro」までの約13万枚の写真と約2000個の動画が記録されていて、いつでも引っ張り出せるようにしてある。だからメモリーが10年前の写真をひっぱりだして、忘れかけていた夕暮れの記憶を呼び起こしたりしてくれるのだ。
iPhoneで写真を撮るメリットの1つはそれだ。クラウドを使えば古い写真もちゃんと保管して、機種変更してもずっと引き継いでくれるので、iPhoneを使い始めて以降の写真を全部保管していつでも引っ張り出せる。iCloudフォトと組み合わせて長く使い続けると、どんどん威力を発揮する「メモリー」機能なのである。
「iPhone 13 Pro」のカメラは総合的にピカイチ 気になる「マクロ機能」や「フォトグラフスタイル」もチェック
iPhone 13シリーズの「シネマティックモード」が予想以上に面白かったのである
iOS 15で対応した「ドラッグ&ドロップ」を便利に活用する方法
iOS 15で大きく変わった「Safari」を試す タブの切り替えや整理が便利に
「iOS 15」発表、「FaceTime」で招待やコンテンツ共有が可能に 「通知」のフィルター強化もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.