ユーザーの“忠誠心”が「G'zOne」を復活させた/「AQUOS with」は3G巻き取りに貢献するかMobile Weekly Top10

» 2021年12月16日 21時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2021年12月6日から2021年12月12日までの1週間について集計し、まとめました。

G'zOne TYPE-XX ユーザーのブランドとメーカーへの“忠誠心”の高さが「G'zOne TYPE-XX」の誕生につながった

 今回のアクセス数ランキングでは、カシオ計算機がデザインを担当し京セラが開発/製造したケータイ「G'zOne TYPE-XX」に関する記事が1位と9位に入りました。特に1位の記事は、他の記事を引き離すダントツぶりでした。私が執筆したのですが、ここまで読んでいただけるとは思わず……。

 記事にもある通り、G'zOne TYPE-XXはKDDIが実施したユーザー調査が開発のきっかけとなりました。「G'zOneブランドのケータイがあるからauを使い続けている」という人が多かったので、それに応えようとしたのです。

 G'zOneブランドはカシオ計算機のものですが、同社は既に携帯電話端末事業から撤退しています。そこで同社はデザインを担当し、最近はタフネス端末にも注力している京セラが開発と製造を担当することになったのですが、実際に使ってみると想像以上にG'zOneしています。これなら5万2800円という価格も納得できます。

 なお、auでG'zOneシリーズの端末を使っているユーザーは、G'zOne TYPE-XXを最大5万2800円引き(つまり実質0円)で購入できる可能性があります。古いG'zOneケータイを使っている人は、ぜひチェックしてみてください。

AQUOS wish 5G対応のエントリースマホとして登場した「AQUOS wish」

 アクセス数の3位と4位には、シャープが発表した5G対応のエントリースマートフォン「AQUOS wish」に関する記事が入りました。

 AQUOSスマートフォンでは、今まで「AQUOS sense」シリーズがどちらかというとエントリーモデルでした。ただ、スペックをよく見ると「ミドルレンジ」あるいは「ミドルハイレンジ」に相当し、本当の意味でのエントリースペックよりも高いレンジにあります。今回登場したAQUOS wishは、本当の意味でのエントリーモデルとして登場します。

 2022年3月31日のau(KDDIと沖縄セルラー電話)を皮切りに、今後の日本では3G通信サービスの縮小や終息が続きます。古い通信規格に残っているユーザーは、経済的な側面から新規格への移行をためらうこともあります。そういう意味では、AQUOS withやFCNTが開発した「arrows We」のようなエントリークラスの5Gスマホは新規格の移行に重要な意味を持ちます。

 AQUOS withやarrows Weが、市場にどのように受け入れられるのか注目したいと思います。

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