バルミューダ初のスマートフォン「BALMUDA Phone」は、シズル感あふれる写真が撮れるという「料理モード」を搭載している。他メーカーのスマートフォンとも撮り比べつつ、料理モードの実力を検証してみた。
BALMUDA Phoneはソフトバンクとバルミューダの提携によって実現したバルミューダ初のスマートフォンだ。京セラに製造を委託しつつも、バルミューダならではのアイデアを取り入れた形状やアプリによって他のスマホとの差別化を図っている。カメラアプリの売りは、バルミューダ独自の調整を施したという「料理モード」だ。
バルミューダの寺尾玄社長は「キッチン家電のバルミューダ。これまでさまざまなシズル満載の写真を撮ってきました。私たちバルミューダのキッチンチームは、カメラのパラメーターの何をどういじればおいしそうな写真になるか、熟知しています。そのノウハウを投入したのが、BALMUDA Phoneのカメラです」と話している。
バルミューダにBALMUDA Phoneの料理モードのコンセプトを聞いてみたところ、キッチン家電チームから以下のような回答が得られた。
広告ではなく、食べる人の目線で料理が出てきたときに、「おいしそう」と直感的に感じる部分が印象強くなるようになっていると思います。
例えば、肉の焦げ目や野菜の彩り、熱々にチーズがとろけた部分の香ばしさや食材のキメなど。ユーザーの方が個別には気にしないであろうところを、個々に調整して、全体として思い出の中に残る「おいしい」の場面とリンクするような絵作りを目指しました。
実際にBALMUDA Phoneを料理モードに設定して撮ってみると、かなり個性的な写りとなっていることが分かる。写真をいくつか撮ってみると、料理を見た目に忠実に写すのではなく、記憶色(人間がイメージした色)に近い色合いで再現しようとしていることが分かる。
以下では、BALMUDA Phoneの料理モードでさまざまなグルメを撮ってみた。比較対象として、「iPhone 13 mini」や「Pixel 6 Pro」「Galaxy S21」「OPPO Find X3」という2021年時点の最新モデルで撮影した写真もあわせて掲載する。
なお、BALMUDA Phoneでは発売当初、料理モードで撮った写真が青みがかった写りになるという不具合が発生していた。今回は、不具合が発生したアップデートの前と解消後に撮影した料理モードの作例を使用している。
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