BALMUDA Phoneのカメラは“おいしい写真”を撮れる? 画質以上に気になったコト(2/2 ページ)

» 2022年01月27日 15時30分 公開
[石井徹ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

冷菜と暗い飲食店は苦手

 BALMUDA Phoneで撮る料理は、確かに記憶の中にある「おいしさ」を引き立たせるようなものになると感じた。中でもトーストやパンなどの焼き物、カットフルーツなど「ジューシー」と表現されるようなものは得意分野だ。

 一方で、目で見たそのものを忠実に再現しているわけではないため、不自然であったり、誇張しすぎたりするようにも感じた。悪い言い方をすれば「Instagramに投稿するために、パリパリに加工した写真」のような仕上がりだとも思える。

 また、撮り比べての印象として、被写体によってかなりの向き不向きがあるように思えた。例えば刺身や葉物野菜は、彩度が強調されすぎて食品サンプルのような不自然な写りになりがちだとも感じた。また、白ご飯もおいしそうに写るが、器の色味によっては明るくなりすぎてしまう場合もあった。

BALMUDA Phone BALMUDA Phoneの料理モードで撮影。刺身のような被写体は、色味を強調しすぎて不自然な色味になりがち

 料理モードの写りは、環境光によって写真の出来栄えが大きく左右されるようだ。特に居酒屋やおしゃれなレストランのような、室内光が薄く、電球色寄りの照明では色味が良くならないことがあった。「食事をおいしく撮れる」がコンセプトなだけに、室内での暗所撮影の性能は向上の余地があるだろう。 

 なお、バルミューダの開発チームは、料理モードでの撮影のコツについて、以下のようにコメントしている。

 十分に明るい環境で、「果物などのみずみずしいもの」や「ステーキなどの熱々のもの」を撮影することがおすすめです。透明感のある画像の仕上がりになります。

 撮影機能として、画面をタップすると、タップしたエリアにピントと明るさを合わせる機能が搭載されています。撮影したい食材を中心にタップすると、より立体感のある画像に仕上げられます。タップ後に表示される調整バーで、明るさはお好みに合わせることができます。

 また、背景をぼかす機能を付加した画像が同時に保存されますので、2枚の画像からお好みで選択することができます。奥行きのある背景で料理を撮影すると、背景がぼけた柔らかい画像が作成できます。

使い勝手にも改善の余地あり

 BALMUDA Phoneで画質以上に気になるのが、カメラアプリの使い勝手だ。最近のスマートフォンでは標準装備といえる「被写体を検知して撮影モードを自動変更する機能」をこのスマホは備えていない。食事を撮るときは「フードモード」への設定を手動で行う必要がある。

 撮影モードの設定はスマホを再起動したり、電源オフになったりすると初期化されてしまうので、料理だけ撮る場合も、撮影時にその都度フードモードの設定を確認しなければならない。このひと手間が案外煩わしい。

BALMUDA Phone 料理モードに切り替えるひと手間が煩わしい

 また、BALMUDA Phoneの着信音や通知音は元バンドマンの寺尾社長が「昔の音楽仲間を集めて作った」というこだわりがあるが、カメラのシャッター音にはそのこだわりは反映されていないようだ。京セラ製スマホのシャッター音と同様に、「がしゃこん」と目立つシャッター音となっている。

 寺尾社長は、BALMUDA Phoneの強みを「アプリ」にあると語っていた。独自開発の基本アプリを継続的に投入し、2022年までに10種類の投入を目指すという。カメラアプリもこの「独自アプリ」に含まれているが、少なくとも発売当初の段階では改善の余地は大いにあるように思えてならない。継続的なアップデートによって、改良されることを期待したい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  5. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  6. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  7. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  8. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  9. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  10. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年