超広角カメラに手を付けた端末は少なかった。
注目はOPPOのFind X3。超広角カメラの強化に乗り出し、メインの広角カメラと同じイメージセンサーを採用して画質を上げてきたのだ。「デュアルフラグシップカメラ」をうたっており、この構成にしたのはFind X3だけだ。
また、超広角カメラにAF機構をつけることで「マクロ撮影」を可能にした端末もいくつかあって注目だった。
OPPOのFind X3とかGalaxy S21とか(Galaxyはその前からか)iPhone 13 Proだ。
どれも広角カメラでぐぐっと近づくと自動的にマクロモードに切り替わる(あるいは画面に表示が出てタップすると切り替わる)仕様。
iPhone 13 Proは勝手に切り替わるのが不評で(画質が落ちるしね)、アップデートでオンオフできるようになった。
近距離撮影のニーズはけっこうあるものの、メインカメラでレンズ前1〜2センチまでピントを合わせられるようにするのは難しかった。
フォーカスって内部のレンズを動かして合わせるのだけど、レンズ前2〜3センチまで対応しようとするとレンズを動かす量が増えてしまう、でもそんなスペースはないのだ。
そこで、より近くまでフォーカスを合わせやすい超広角カメラにAF機構を載せてマクロ撮影を可能にしようとしたわけだ。
一般にメインカメラに比べて画質は落ちるし背景もボケないけど、何かをアップで撮りたいってニーズにはいい。
Find X3は超広角カメラも広角カメラと同じ大きめのセンサーで画素数も多いので、マクロモードにしても画質が安定していて非常に優れている。
これはなかなか秀逸なアイデアなので、2022年には広がると思う。
ちなみにミドルクラスのスマホには3つ目のカメラとして「マクロカメラ」を装備する端末が増えているが、これはたいてい画素数も少なく(200万画素とか)実用性は疑問だ。
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