その他の項目も見ておこう。このあたりはiPhoneのモデルによって内容が変わってくる。
「より速い撮影を優先」と「レンズ補正」はオンのままでOKでしょう。あれこれタメしてみたけど、オフにするメリットは感じなかった。
ちなみに「フォトグラフスタイル」はiPhone 13以降。iPhone 12だと代わりに「シーン検出」が入る。これはオンのままでOK。
で、注目はiPhone 13 Proの「マクロ撮影コントロール」。iOS 15.2以降で追加された機能だ。
iPhone 13 Proにはマクロ撮影機能がついた。カメラで被写体にぐぐぐぐと近づくと、12〜3センチくらいまで寄ったところでカメラが超広角カメラに切り替わり、さらに近くまでピントが合うようになるのだ。
超広角カメラのAFが他のカメラより近距離まで対応しているので、そっちにバトンタッチするのである。
それはそれでいいんだけど、広角カメラに比べると超広角カメラは性能がちょいと落ちるので、室内のような光量が少なめの場所だと画質が落ちたり、背景のボケも小さくなったりする。
でも自動的に切り替わっちゃうので「広角カメラで近寄れるギリギリのところで撮りたかったのに、勝手に切り替わって困るー」という声があがっていたのだ。
で、マクロ撮影機能に切り替わるかどうかを自分で選べるようになった。
「マクロ撮影コントロール」をオンにしておくと、「マクロ撮影モード」に切り替わる距離になったとき、左下(横位置撮影時は右下)にアイコンが出るのだ。
ここをタップすることでマクロ撮影のオンオフができる。
マクロ撮影をオフにすると画質はいいけれども、あまり近寄れない。オンにするとちょっと画質は落ちるけど、ぐぐぐぐっと近寄れる。
広角カメラでピントが合うギリギリの距離で比較してみた。背景のボケ具合が全然違う。
左下(横位置で撮るときは右下)に黄色いマクロアイコンが出たら、そのままマクロモードでぐぐっと近寄って撮るか、「おっと、マクロで撮るつもりはなかったぜ」とオフにしてピントが合うギリギリの距離で止めるか選ぶのがよし。
全体にピントを合わせたいときはマクロモードの方がいいし。
と、カメラアプリじゃなくて「設定」アプリの「カメラ」設定でチェックしたい項目を見てみた。
「設定」の「カメラ」はいじらずに使っているって人はいそうな気がするので、一度見直してみるとよいと思う。
モデル:長谷川実沙
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