ITmedia Mobile 20周年特集

ソフトバンクのスマートフォンを振り返る 圧倒的だったiPhoneから独占販売のBALMUDA Phoneまで:ITmedia Mobile 20周年特別企画(1/3 ページ)

» 2022年03月13日 12時00分 公開
[房野麻子,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ITmedia Mobile 20周年を記念し、大手キャリアが取り扱ってきた端末を振り返る企画も今回が最終回。最後にソフトバンクのスマートフォンを取り上げる。

最初のスマートフォンはボーダフォン時代

 ソフトバンクで最初のスマートフォンとされているのは、まだボーダフォンだった2004年の冬モデル、ノキア製の「Vodafone 702NK」だ。

ソフトバンクスマートフォン振り返り 下ぶくれなフォルムが個性的だった「Vodafone 702NK」

 Symbian OSを採用した3G携帯電話なので、現在の認識からはスマホといえないかもしれない。2.1型TFT液晶、有効130万画素カメラを搭載し、PCで管理している予定表やアドレス帳などのデータを同期させて持ち運べる「Nokia PC Suite」に対応。プロバイダーメールも利用可能など、当時としてはPC連携機能が充実していた。翌年にはWordやExcel、PowerPointなどを閲覧できる「702NK II」も発売した。

 2005年にはウィルコム(イー・アクセスが吸収合併した後、Y!mobileに)がWindows Mobileを搭載した「W-ZERO3」を出しており、W-ZERO3シリーズは日本独自のスマートフォンとして人気を博した。

ソフトバンクスマートフォン振り返り Windows Mobile 5.0を搭載したPHS端末「W-ZERO3」。予約開始日には量販店に行列ができるほど人気だった

 ボーダフォン時代の約3年間、特に目立ったスマートフォンは登場していない。ソフトバンクがボーダフォン日本法人を買収し、2006年10月にソフトバンクモバイルになってから、ボーダフォン時代に発表したHTC製のWindows Mobile搭載端末「X01HT」が発売された。こちらをソフトバンク初のスマートフォンと考える人もいるだろう。

 X01HTは、HSDPA準拠の「3Gハイスピード」に対応した端末。QWERTYキーボードを搭載し、PCライクなスタイルで文字入力を行えた。

ソフトバンクスマートフォン振り返り ソフトバンクモバイルの「X01HT」。2.8型ディスプレイと200万画素カメラを搭載していた

 その後も、ノキア製の「X01NK/Nokia E61」(法人向け、2007年)や「X02NK/Nokia N95」(2008年)、HTC製でWindows Mobileを搭載した「X02HT」(2007年)や「X03HT」(2008年)も販売した。とはいえ、当時の端末はやはり日本メーカーの折りたたみケータイが中心だった。

ソフトバンクスマートフォン振り返り ノキア製の「X01NK/Nokia E61」
ソフトバンクスマートフォン振り返り Windows Mobile 6.0を搭載したHTC製の「X02HT」。やや幅広のストレートボディーにQWERTYキーボードを備えていた

iPhoneを日本で初めて扱う

 ソフトバンクのスマートフォンの中では、やはりiPhoneが圧倒的な存在感を放っている。iPhoneとしては2代目の「iPhone 3G」を2008年に扱い始めてから、2011年にKDDIが「iPhone 4S」を扱うまで約3年間、ソフトバンクは日本で正規にiPhoneを取り扱う唯一のキャリアだった。

ソフトバンクスマートフォン振り返り 日本で初めてのiPhoneは「iPhone 3G」。日本ではソフトバンクのみ扱った

 ただ、iPhone 3Gが爆発的に売れたという印象を筆者は持っていない。iPhone 3GではSafariの表示や文字入力でもたつくこともあったと記憶している。また、電子メール(i)は使えたが、「@softbank.ne.jp」のアドレスでメールを送受信することができなかった。当時、最重要コミュニケーション手段だったキャリアメールが使えず、また、使いこなすためにはPCが必要だったため、幅広く人気を集めるとはいかなかった。

 次の「iPhone 3GS」では操作感が向上し、「@softbank.ne.jp」のアドレスを使ってキャリアメールをやりとりできるようになって、マニア以外の一般ユーザーも比較的抵抗なくiPhoneに移行できるようになった。デザインを一新した「iPhone 4」で人気が急上昇。電波感度が悪くなる事象で大騒ぎになり、購入者に「Bumper」を1つ無償配布することもあった。

 iPhone以降も、HTC製の「Touch Diamond X04HT」(2008年)や「HTC Desire X06HT」(2010年)、サムスン電子製の「X01SC」(2009年)、デル製の「DELL Streak 001DL」(2010年)、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイといった日本独自の機能も備えたシャープ製のAndroid端末「GALAPAGOS 003SH」(2010年)などが登場した。

ソフトバンクスマートフォン振り返り 「DELL Streak 001DL」。5型ディスプレイを搭載し、当時はタブレット端末とされた
ソフトバンクスマートフォン振り返り ソフトバンクのシャープ製端末では初のAndroidスマホ。3.8型の3D液晶やケータイで慣れ親しんだ機能を搭載していた
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月06日 更新
  1. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  2. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  3. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  4. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
  5. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  6. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  7. ahamoがついに料金プランを改定。段階制へ――「40GB」が業界の新たなスタンダードになるのか (2026年10月04日)
  8. 高市首相がAppleに要請――「自殺防止機能の搭載を」 生成AIへの相談増加を受け (2026年10月03日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【10月4日最新版】 ポイント10〜20倍の獲得チャンス多数 (2026年10月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー