PCでキーボード入力をする際、ほとんどの人は、キートップに印字されているアルファベットを拾うローマ字入力(「RO」と入力して「ろ」と表示させる)をしているかと思います。
それでも少数ながら、かな入力派も存在します。かな入力とは、キートップに印字されている“かな文字”を拾って入力する方法です。ローマ字入力より、タイプするキーの数が少ないため、短時間で多くの文字を入力できる、頭に浮かんだ文字をキーボードから拾うので思考が妨げられないというメリットがあります。
とはいえ、外部キーボードを接続したスマホでは、ローマ字入力がデフォルト。せっかくフルキーボードを前にして「よーし、じゃんじゃか文章を作っていくよー!」と意気込んでも、そのままでは慣れないローマ字で入力しなければならないでしょう。
ここで諦めてはいけません。Androidスマホに接続した外部キーボードでかな入力をする方法があるのです。ここからは、Galaxy Z Fold3 5Gを使って説明していきます。
まず、外付けキーボードの電源をオフにする、またはスマホのBluetoothをオフにするなどして、キーボードとの接続を解除しておきます。その上で、Google Playで「Wnn Keyboard Lab」を検索してインストールしましょう。
インストール後、「開く」をタップすると設定画面が表示されます。「キーボードの有効化」から「有効にする」をタップすると、スマホの設定の中の「キーボードリストと初期設定」画面にジャンプします。ここで、「Wnn Keyboard Lab」をオンにしましょう。
「注意」のダイアログボックスが表示されたら「OK」をタップ。続けて、再起動を促すダイアログボックスが表示されるので、「OK」をタップしてから、スマホを再起動させましょう。
次に「設定」→「一般管理」→「キーボードリストと初期設定」→「標準キーボード」と進みます。「入力方法の選択」ダイアログボックスがポップアップ表示されるので、「Wnn Keyboard Lab」を選択します。
「キーボードリストと初期設定」画面に戻るので、キーボード接続後、リストから「Wnn Keyboard Lab」の文字の部分をタップして、「Wnn Keyboard Lab設定」→「キー操作」へと進みます。
下へとスクロールさせていくと、「ハードウェアキーボード」の項目の中に「ローマ字入力/かな入力」と表示されます。その下にはグレーアウトした文字で「ローマ字入力」と表示されているでしょう。タップすると、「ローマ字入力/かな入力」の切り替えダイアログボックスが表示されます。「かな入力」をタップして「キー操作」画面に戻りましょう。
ここまで終わったら、設定の「一般管理」まで戻ります。そして、「ハードウェアキーボード」→「Wnn Keyboard Lab」→「言語とレイアウト」から「日本語 Wnn Keyboard Lab」をタップしましょう。この操作を行うと、「ハードウェアキーボード」の画面に戻ります。「Wnn Keyboard Lab」に「日本語」と表示されていることを確認しましょう。
これで、外付けキーボードを使ってかな入力ができるようになりました。
AQUOS Ssense5Gでは、プリインストールされている日本語入力システム「S-Shoin」があります。S-Shoinの設定から、Galaxy Z Fold3 5Gと同じ手順でかな入力設定できます。シャープ製スマホを持っているのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。
なお、iOSやiPadOSでは、純正キーボード(Magic KeyboardやSmart Keyboard Folio)以外では、かな入力できないこともありませんが、「へ」や「ほ」「ー(長音記号)」など一部キーが、キートップに印字されている文字通りに入力できないという問題がありますので、説明を割愛します。
もしかしたら、普段、PCで使っているキーボードをスマホでも使えるかもしれませんので、ぜひ試してみてください。
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