ドコモのAndroidスマホの「デュアルSIM」「eSIM」はハイエンド中心?:ふぉーんなハナシ

» 2022年05月12日 07時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 NTTドコモが5月11日、ソニー製スマートフォン3機種を6月上旬から順次発売することを発表しました。これにより、ドコモの2022年夏モデルが出そろいました。

 ドコモの夏モデルといえば、5月9日に発表された「AQUOS R7 SH-52C」が同社のAndroidスマホとしては初となる「デュアルSIM」「eSIM」に対応する機種であることが一部で話題になりました。

 今回発表されたソニー製スマートフォン3機種は、果たしてこれらに対応しているのでしょうか……?

3機種 NTTドコモから発売される「Xperia 1 IV SO-51C」「Xperia 10 IV SO-52C」Xperia Ace III SO-53C」は、他キャリア向けモデルにはないドコモロゴがあります

Xperia 1 IVのみ「デュアルSIM」「eSIM」対応

 早速、今回発表された3機種のニュースリリースに添付されたスペック表を見てみます。すると、ハイエンドモデルの「Xperia 1 IV SO-51C」のみnanoSIMカードとeSIMによるデュアルSIMに対応していることが分かります。

1 IVと10 IV Xperia 1 IV SO-01CはnanoSIMとeSIMによるデュアルSIM構成に対応する一方で「Xperia 10 IV SO-52C」はnanoSIMのみのシングルSIM構成です
Ace III 「Xperia Ace III SO-53C」もnanoSIMのみのシングルSIM構成です

他のキャリアは「Xperia 10 IV」や「Xperia Ace III」も対応

 ドコモが発表したソニー製スマートフォン3機種は、au/UQ mobile(KDDIと沖縄セルラー電話)とソフトバンク/Y!mobileでも取り扱いが決まっています。

 これらのキャリアにおける各機種のスペック表を見てみると、何とXperia 10 IVやXperia Ace IIIもnanoSIMとeSIMによるデュアルSIMに対応しています。

au向け au/UQ mobile向けの「Xperia 10 IV SOG07」と「Xperia Ace III SOG08」はnanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応しています(画像はauの製品情報を加工して作成)
ソフトバンク向け10 IV ソフトバンクが「ソフトバンク(SoftBank)」ブランドで発売する「Xperia 10 IV」もnanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応しています
Y!向けAce III ソフトバンクが「Y!mobile(ワイモバイル)」ブランドで発売する「Xperia Ace III」もnanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応しています

ドコモはハイエンドモデルだけで「eSIM」「デュアルSIM」を推進?

 結局、ドコモにおいてnanoSIMとeSIMによるデュアルSIMに対応する2022年夏モデルは、ハイエンドモデルのAQUOS R7 SH-52CとXperia 1 IV SO-51Cの2機種だけでした。スタンダードモデル(エントリー/ミドルレンジモデル)では一切対応していません。

 一方で、au/UQ mobileやソフトバンク/Y!mobileはスタンダードモデルでもnanoSIMとeSIMによるデュアルSIMに“しっかりと”対応しています。ドコモはなぜeSIMやデュアルSIMを“排除”してしまったのでしょうか。以下の理由が考えられます。

  • eSIMの搭載にかかるコストを省きたかった
  • デュアルSIM対応にかかるコストを省きたかった
  • ハイエンドモデルの“付加価値”として差別化したかった

 「コスト」の面ですが、携帯電話端末の発売前試験には想像以上の手間が掛かります。手間が掛かるということは、その分費用も必要です。少しでも端末価格を抑えたいスタンダードモデルでは試験の手間を省く、つまりeSIMやデュアルSIMに対応しない方が得策ともいえるのです。

 見方を変えれば、高価格帯のハイエンドモデルではeSIMやデュアルSIMに対応するためのコストを転嫁しやすい面もあります。端末価格に上乗せされたとしても、その分のメリットを“理解できる”“生かせる”ユーザーが多いともいえます。

 とはいえ、Xperia 1 IVは20万円近くするんですよね……。まさか「Galaxy S22 Ultra」よりも高価になるとは思いませんでしたよ……。

デュアルSIMデュアルSIM ドコモは、eSIMやデュアルSIMをハイエンド端末を中心に展開するのでしょうか……?(左がSH-52C、右がSO-51C)

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