月990円で“低速使い放題” mineoの「マイそく」はどこまで実用的か(3/3 ページ)

» 2022年06月16日 10時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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「マイそく」が役立つ活用シーンを考えてみる

 ここまで見てきたように、マイそくは、スマートフォンの料金プランとしては珍しい「制限速度で使い放題」という独特の料金体系となっている。月曜日〜金曜日のお昼1時間は「最大32kbps」という強力な速度制限があるため、使う人を選ぶプランなのは確かだ。そこで、マイそくの長所を生かせる使い方を考えてみた。

(1)サブ回線用に

 動画視聴しながらSNSで“実況”したり、通話しながらスマホのカレンダーに記録したりといったシーンで、スマホが複数台あると便利な状況は多くある。こうした2台持ちのサブ端末にマイそくのSIMを挿しておけば、SNSなどをスムーズ使える。2台持ちのサブ回線としての用途なら、月曜日〜金曜日12時台の速度制限もあまり気にならないだろう。

(2)旅行用のバックアップ回線として

 マイそくをサブ回線として契約し、旅行用のモバイル回線として利用する。日常生活ではスマホのデータ通信をほとんど使わないが、旅先などでは写真のバックアップでデータ容量を大きく消費している人に適していた使い方だ。

 旅行中だけマイそくの「24時間使い放題」をオンにすれば、データ消費を抑えつつ、速度制限に悩まされることなく利用できる。

(3)通話用の4G LTEケータイで

 マイそくは、音声通話プランでもデータプランと同一の料金となっている。通話専用の回線として契約する場合は、維持費を抑えつつ運用できる。+メッセージなどを使う場合は300kbpsプランで十分。メールに添付されたWebサイトなどを開きたい場合は1.5Mbpsプランを契約すれば快適だ。ネットワークはドコモ網、KDDI網、ソフトバンク網で提供されているため、4G LTEケータイの対応回線にあわせて最適な通信網を選択できる。

(4)Wi-Fiルーターと組み合わせて固定回線代わりに

 スマートスピーカーやスマート電球、スマートロックのような製品を導入したい場合、自宅のWi-Fi環境が必須となる。固定回線を導入するほど通信しないが、ある程度の速度で通信できるWi-Fi環境を整備したいという場合、据え置き型のモバイルWi-Fiルーターとマイそくを組み合わせれば、おおむね対応できるだろう。

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