「OPPO Reno7 A」インタビュー:“長く使えるスマホ”の本気度、デザイン刷新の裏で起きたこと(4/4 ページ)

» 2022年06月17日 18時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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RenoAからReno5 Aまで、販売数は右肩上がり

―― Renoシリーズの日本での販売実績について、累積130万台と公表された。日本でのRenoシリーズはこれまで3世代、5機種が販売されているが、機種ごとの販売実績は。

河野氏 内訳の開示はごめんなさい、勘弁してください(笑)。しかしながら、2019年のReno A、2020年のReno 3 A、2021年のReno5 Aと、販売数はきれいに右肩上がりで推移しています。

OPPO Reno7 A これまで日本で発売されたRenoシリーズとReno7 A

 OPPOブランドが日本に進出した2018年当初は、スマートフォンへの感度の高い方から「何やら知らないメーカーが日本にやってきたぞ」とご注目いただきました。日本に進出する海外メーカーなら、どのメーカーさんも同じような反応になるでしょう。

 流れが変わってきたと確信したのは、2020年夏の「Reno3 A」の発売以降でした。テクノロジーへの感度の高い方よりも幅広いユーザー……言葉を選ばずに言うなら“普通の人”、平均的な消費者の方にも受け入れられてきて、ご愛顧いただいているという実感を得ています。

 OPPOのブランド理念に「人間のための技術で、世界をもっとあたたかく」という言葉がありますが、まさにそれを実践した結果として、ご愛顧いただいているのだと認識しています。

―― ビジネス戦略について。買い替えサイクルが長くなると端末販売は先細りしていくと思われるが、OPPO端末だけのコンテンツサービスの提供など、別の収益源を模索する考えはあるか。

河野氏:OPPOの本分はIoTメーカーであるので、まずはハードウェアで収益を上げることを第一義として考えています。周辺サービスについて現状では具体的に決まっているものはありません。ただし、今後仮にサービス提供者などからお話があれば、その都度検討するスタンスです。

プロモーションはデジタルに軸足を移す

―― OPPO Japan初の公式オンラインショップをオープンした狙いは

黒川氏 OPPO Japanとして、日本のユーザーとの接点を持ちたかったという思いが一番にあります。ユーザーの声を直接聞いて、製品開発に生かしていきたいと考えています。現状の販売パートナーさんと競合するつもりはなく、お互いがWin-Winになる形で運営していきたいと考えています。販売におけるキャンペーンについても、バランスを取りながら実施していく方針です。

―― Reno Aからイメージキャラクターに就任し、毎回発表会を盛り上げていたタレントの指原莉乃さんは、今回のReno7 Aの発表会では登場しなかった。プロモーション戦略に変化があったのか。

黒川氏 これまで、指原莉乃さんとコラボレーションして、Reno Aシリーズのプロモーションに協力していただきました。Renoシリーズの立ち上げ当初は、日本での認知度を高めるという目標があり、指原さんのご協力により、ある程度は達成できました。

OPPO オウガ・ジャパン ブランドディレクターの黒川進一氏

黒川氏 OPPOのブランディング戦略としては、次の地点に入りました。ユーザーに対してブランドを深く知ってもらい、情緒的なエンゲージメント(つながり)を高めていくのが今後の課題です。

 従って、プロモーションにおいてはテレビCMで短い尺でタレントさんにアピールしていただくことよりも、デジタルに軸足を移して、OPPOやその製品の持つコンセプトや哲学をより詳しくご紹介していきたいと考えています。

 今回、Reno7 Aの発表会の中で、サステナビリティーへの考え方を短いアニメーション動画にまとめてご紹介しました。あのイメージビデオには、われわれの思いがグッと詰まっています。今後はあの動画のような発信を通して、ユーザーとのコミュニケーションを深めていきたいと考えています。

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OPPO Reno7 Aの発表会で投影された、製品コンセプトを紹介するアニメーション動画
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