―― オープン市場を見ると、OPPOやXiaomiなどの中国メーカーが国内でも台頭していますが、こうしたメーカーの端末を扱う可能性はあるのでしょうか?
井伊氏 いろんな方々が提案に来られるので、検討したことはあるんですけど、今のところ採用はしていません。
―― Huawei端末の取り扱いをストップしてから、中国メーカーのスマートフォンを取り扱うことに慎重になっているのでしょうか。
井伊氏 中国のメーカーさんであることは意識しています。(OPPOやXiaomiの端末を)他社さんが採用している実績があるとは聞いていますので、そこは是々非々で見ているんですけど、われわれの要求条件を満たすだけのご提案がないので、今のところ採用していないです。
―― それは(5G周波数の)n79が関係しているのでしょうか。
井伊氏 それもあります。周波数問題は十分あります。n79の4.5GHz帯はわれわれ固有ですが、中国メーカーだけじゃなくて、GoogleのPixelもまだ対応していないので、(ドコモでは)扱っていないです。ある程度ロットが出ないと、メーカーさんはその周波数に対応しないですよね。
―― 一方で、円安もあって端末価格が高騰しています。ハイエンド端末は20万円近くになっていますが、なかなかコントロールしづらい。
井伊氏 できないですよ、為替は。円安対策を早くやってくださいという。これは、輸入業者としてはかなりしんどいですよね。
―― 9月にまたiPhoneが発売されると思いますが、価格がどうなるかを心配している方は多いと思います。
井伊氏 でも9月くらいだとあまり変わらないかもしれないですね。ですから、為替損というものが出るでしょうね。
―― そこでカエドキプログラムをしっかり訴求していく感じでしょうか。
井伊氏 そうですね。だから、分割とかである程度買いやすい価格に下げる。あとは先ほどもお話ししたように、端末だけで収支はうまくいかないので、回線を長く使っていただくよりは、ロイヤルカスタマーになっていただくことがポイントだと思います。
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