今日から始めるモバイル決済

さあ、スマホのクレカで船に乗るぞ!――できるかぎりスマホのタッチ決済だけで「船」と「電車」に乗る旅に出た(後編)2022年大型連休の思い出(3/5 ページ)

» 2022年06月22日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

2日目(後半):フェリーで本州に渡る! そして……

いよいよタッチ決済でフェリーに乗船!

 バスに乗ってからおよそ25分、いよいよ徳島港の南海フェリー乗り場に到着しました。今回はフェリーに自動車やバイクなどを載せるわけではないので、通常のきっぷ売り場の方に向かいます。

徳島港 徳島港の南海フェリー乗り場。南海フェリーの徳島営業所も兼ねています

 ただし、今回はAndroidスマートフォン(Galaxy Z Flip3 SC-54B)にセットアップしたVisaのタッチ決済で乗車するため、きっぷ売り場(窓口)に立ち寄る必要はありません。何もせずに徒歩乗船口に向かいます

 徒歩乗船口までの道のりには、Visaのタッチ決済で乗船できることをアピールするポスターと、南海電気鉄道(南海電鉄)へとタッチ決済で乗り継ぐと自動適用される割引「スマート好きっぷ」をアピールするポスターが掲示されていました。

階段 徒歩乗船口の途中にはVisaのタッチ決済で乗船できることを告知するポスターが掲示されていました。スマート好きっぷの適用に関する注意も合わせて掲示されていました
徒歩乗船 徒歩で乗船する場合は、乗り場の2階から乗り込みます

 徒歩乗船口を少し進むと改札があり、係員が乗船券のチェックを行います。Visaのタッチ決済で乗船する場合は「Visaのタッチ決済を使います」と伝えて、改札口に置いてあるICカードリーダーにタッチ決済対応のVisaカード(またはタッチ決済をセットアップしたスマホ)をタッチしてください。リーダーのLEDが緑色に光ると乗船できます。

 Google Payを介してAndroidスマホにセットアップしたVisaのタッチ決済を使う場合、画面のスリープを解除しておく必要があります。一応、日本では画面ロックを解除しなくても1回当たり1万円までの決済は可能ですが(参考リンク)、念のためにロックを解除した状態で決済しました。

リーダー Visaのタッチ決済で乗船する場合は、改札で利用するVisaカード(またはスマホ)をかざします。Google PayでVisaのタッチ決済(EMVコンタクトレス決済)では、リーダーに正しく読み込まれると画面にカードの券面イメージが表示されます

 無事乗船できましたが、当日は連休中ということもあり少し混雑していました。そこで500円を追加すれば使える「グリーン室」を使うことにしました。グリーン室の乗船券は基本的に前売りのみで、当日購入の場合は出発前に船内の売店で購入する必要があります

 船内売店でもVisaのタッチ決済は使えるのかなと思いきや、支払い現金のみでした。船内に複数台ある飲料や食品の自動販売機も現金のみの扱いです。

 ここも含めて完全キャッシュレスだとうれしいのですが、特にデビットカードやプリペイドカードを使う場合は決済時に通信が必須です。沖合では携帯電話でも電波が届かない可能性があり、ゆえに決済できない恐れもあります。沖合での通信をどうにかできれば、船内のキャッシュレス化も進みそうですがどうでしょうか……?

グリーン室 一般客室の上にある「グリーン室」の乗船券は基本的に前売りのみとなります。当日に空席がある場合は、船内の売店(案内所)で500円を支払うと利用可能です
船内売店 新型コロナウイルス感染症対策の一環で、売店は当面の間停泊中にのみ営業しているそうです。私が乗船した日は徳島港停泊中のみの営業でした

 徳島港から和歌山港までの所要時間はおおむね2時間です。グリーン室から海を眺めたり、たまに外に出てみたり、船内を見物したりして過ごします。

乗船中 出発からおよそ1時間後、徳島港行きのフェリーとすれ違います
良い天気 当日は良い天気で、青い海を楽しめました

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