乗船から約2時間でフェリーは和歌山港に到着します。自動車やバスを預けていない場合は、徒歩用の出口からそのまま下船できます。
通常の乗船券で乗船した場合、乗船券は係員に回収されます。Visaのタッチ決済で乗船した場合、あるいは「好きっぷ」(割引乗船/乗車券)で南海電鉄線に乗り継ぐ場合は係員にその旨を伝えて下さい。
和歌山港の下船口/乗船口は、乗船券売り場(南海フェリーの和歌山営業所)や南海電鉄の和歌山港駅のある建物と連絡通路(陸橋)を介して直結しています。連絡通路は3〜4分ほど歩く程度には長めで、「動く歩道」もあります。
連絡通路を渡りきると、和歌山港駅に着きます。南海フェリーでVisaのタッチ決済による乗船の実証実験が始まるタイミングで、和歌山港駅もVisaのタッチ決済による電車乗降の実証実験対象に加わりました。
和歌山市駅からVisaのタッチ決済で電車に乗る場合は、専用の自動改札機(ゲート)を通る必要があります。通常の改札機とは色も異なり、通路にもステッカーが掲示されているので間違えることはなさそうです。
なお、南海フェリーからの乗り継ぎでスマート好きっぷを適用する場合は、徳島港で利用したものと同じカードをかざす必要があります。Google Pay(またはApple Pay)でVisaのタッチ決済を使う場合、スマホに設定されたカード番号は元のカードと異なるので(※2)、元のカードではなく同じスマホをかざして下さい。
(※2)カードのセキュリティを高める観点から、Google PayやApple Payのタッチ決済では元のカードとは異なるカード番号が割り当てられます(参考記事)
徳島港発の南海フェリーは、第1便(多客期のみ運航)と第9便(最終便)を除いて南海電鉄和歌山港線と連絡しています。私が乗船したのは第6便だったので、和歌山港発和歌山市行きの普通電車に乗り継げます。さらに、和歌山市駅では難波行き(※3)の特急サザン号とも接続しています。
(※3)南海電鉄の「難波駅」は漢字が正式名称です。乗車券では正式名称通りに漢字表記されますが、車両や駅の行き先表示では「なんば」とひらがなで案内されます
今回は素直に普通電車とサザンを乗り継いで難波駅に向かいます。サザンは乗車券だけで乗れる自由席車両と、有料の座席指定券が必要な指定席車両があります。座席指定券はチケットレスサービスを使えばスマホからも買えるのですが、当時はそのことをすっかり忘れていて駅で購入することにしました。
ところが、和歌山市駅の構内に設置してある券売機は現金か交通系ICカードでの購入しか対応していません。ICカードリーダーの都合でモバイルSuicaも使えません。
和歌山市駅をいったん出て改札外の券売機を使えば、クレジットカードを使って座席指定券を買えます。しかし、そうするとスマート好きっぷの“おトクさ”が薄れてしまいます。仕方ないので、ここでも現金で座席指定券を買うことにしました。
サザン号は定刻通りに難波駅に到着しました。スマート好きっぷが適用されれば、和歌山港駅から難波駅までの運賃(930円)が実質無料となるはずです。
Visaのタッチ決済を使って乗車した場合、難波駅では以下の改札口から出場できます。他の改札口からは出られないので注意してください。
難波駅では、和歌山港駅と同じ専用改札機に加えて、既存の自動改札機にICカードリーダーとQRコードリーダーを外付けしたものの両方があります。いずれの場合も、乗車駅でかざしたものと同じカードをかざさないと出場できませんので注意してください。
南海フェリーや南海電鉄が実施してるVisaのタッチ決済の実証実験では、乗車した翌日に運賃の決済が実行されます。タッチ決済対応のデビットカードやプリペイドカードで乗車/乗船する場合、利用可能額(残高)を超える決済が成立してしまうこともありますが、その場合は不足分を速やかに入金(チャージ)してください。
正確な乗車区間や割引の適用履歴を知りたい場合は、QUADRAC(クアドラック)が提供するWebサービス「Q-Move」に会員登録してください(利用後の登録でも構いません)。過去1年(365日)分の履歴を確認できます。Google Pay/Apple Payのバーチャルカードで乗車/乗船した場合は、元のカード番号で登録するとバーチャルカードにおける履歴もまとめて確認できます。
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