中国メーカー対抗のミドルレンジ 「Galaxy A33 5G」は迷ったときの1台に最適山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2022年07月18日 10時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 日本ではサムスン電子がSIMロックフリーの5Gミドルレンジ機として「Galaxy M23 5G」を発売しました。このMシリーズは当初インド向けに登場しましたが、今では東南アジアなどでも展開されています。その海外では従来のミドルレンジを中心とした「Galaxy A」シリーズも投入されており、ボリュームゾーン向けのラインアップを拡充しています。その背景にあるのは中国メーカーの低価格モデルへの対抗でしょう。

 そのGalaxy Aシリーズの中でも「他よりちょっと性能がいい」という製品を目指したモデルが「Galaxy A33 5G」です。他社と同等スペックながら、細かい部分で差別化を図っています。

Galaxy A33 5G ちょっとした部分の性能で差別化が図られているGalaxy A33 5G

細かいスペックを選べる低価格スマホ

 Galaxy A33 5GはプロセッサにExynos 1280を採用した5G対応モデルで、メモリは4GB/6GB/8GB、ストレージは128GBまたは256GBと細かい組み合わせを選べます。ヨーロッパでは6GB+128GBモデルが329ユーロ(約4万7000円)で売られています。

Galaxy A33 5G Exynos 1280を搭載するミドルレンジ機

 ボディーは樹脂製ですが安っぽさは感じさせず、表面の肌触りも良好。指紋センサーも側面ではなくディスプレイ埋め込み型です。本体サイズは74.0(幅)×159.7(高さ)×8.1(奥行き)mm、186g。6.6型ディスプレイを搭載するGalaxy M23 5Gより一回り小さめです。

Galaxy A33 5G 金属ボディーのような仕上げの本体。指紋認証センサーは側面ではなく画面下に配置

 SIMカードスロットは本体上部。3.5mmヘッドフォン端子を備えていないのはちょっと残念かもしれません。全体的に丸みを帯びたボディーは握り心地も良く、サイズ感もあいまって使いやすい大きさと感じられました。

Galaxy A33 5G 上部にはSIMトレイ。なお下部側にはヘッドフォン端子は無い

 本体カラーは4色で、ブルー、ピーチ、ブラック、ホワイト。凝った色合いではなくベーシックなカラーリングです。ピンクはやや薄めで派手さもなく、どの色も万人受けしそうな感じがします。

Galaxy A33 5G 4色のカラバリがある

 カメラはメインが4800万画素、超広角が800万画素、マクロが500万画素、深度測定が200万画素。マクロカメラは200万画素のモデルが多いのですが、500万画素だとより鮮明に物撮りなどができそうです。また、インカメラも1300万画素と画質を高めており、セルフィーも美しく撮影できます。

Galaxy A33 5G カメラを起動。リアに4つのカメラを搭載する

ミドルレンジ、エントリーも強化する必要がありそう

 ヨーロッパでもXiaomi、OPPOそしてrealmeのスマートフォンは年々認知度を高めつつあります。巨大メーカーでもあるサムスン電子はハイエンドのGalaxy Sシリーズだけではなく、ミドルレンジやエントリーモデルも強化する必要があります。Galaxy A33 5Gはスペックバランスも良く「迷ったときの1台」にちょうどいい製品といえます。実際にフランクフルトのサムスン電子の旗艦店でも手に取って品定めする来客の姿がよく見られました。

Galaxy A33 5G カメラは必要十分な機能を一通りそろえている

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