日本ではサムスン電子がSIMロックフリーの5Gミドルレンジ機として「Galaxy M23 5G」を発売しました。このMシリーズは当初インド向けに登場しましたが、今では東南アジアなどでも展開されています。その海外では従来のミドルレンジを中心とした「Galaxy A」シリーズも投入されており、ボリュームゾーン向けのラインアップを拡充しています。その背景にあるのは中国メーカーの低価格モデルへの対抗でしょう。
そのGalaxy Aシリーズの中でも「他よりちょっと性能がいい」という製品を目指したモデルが「Galaxy A33 5G」です。他社と同等スペックながら、細かい部分で差別化を図っています。
Galaxy A33 5GはプロセッサにExynos 1280を採用した5G対応モデルで、メモリは4GB/6GB/8GB、ストレージは128GBまたは256GBと細かい組み合わせを選べます。ヨーロッパでは6GB+128GBモデルが329ユーロ(約4万7000円)で売られています。
ボディーは樹脂製ですが安っぽさは感じさせず、表面の肌触りも良好。指紋センサーも側面ではなくディスプレイ埋め込み型です。本体サイズは74.0(幅)×159.7(高さ)×8.1(奥行き)mm、186g。6.6型ディスプレイを搭載するGalaxy M23 5Gより一回り小さめです。
SIMカードスロットは本体上部。3.5mmヘッドフォン端子を備えていないのはちょっと残念かもしれません。全体的に丸みを帯びたボディーは握り心地も良く、サイズ感もあいまって使いやすい大きさと感じられました。
本体カラーは4色で、ブルー、ピーチ、ブラック、ホワイト。凝った色合いではなくベーシックなカラーリングです。ピンクはやや薄めで派手さもなく、どの色も万人受けしそうな感じがします。
カメラはメインが4800万画素、超広角が800万画素、マクロが500万画素、深度測定が200万画素。マクロカメラは200万画素のモデルが多いのですが、500万画素だとより鮮明に物撮りなどができそうです。また、インカメラも1300万画素と画質を高めており、セルフィーも美しく撮影できます。
ヨーロッパでもXiaomi、OPPOそしてrealmeのスマートフォンは年々認知度を高めつつあります。巨大メーカーでもあるサムスン電子はハイエンドのGalaxy Sシリーズだけではなく、ミドルレンジやエントリーモデルも強化する必要があります。Galaxy A33 5Gはスペックバランスも良く「迷ったときの1台」にちょうどいい製品といえます。実際にフランクフルトのサムスン電子の旗艦店でも手に取って品定めする来客の姿がよく見られました。
サムスン電子が「Galaxy M23 5G」「Galaxy Tab S8+」「Galaxy Tab S8 Ultra」をオンライン限定販売
SIMフリー「Galaxy M23 5G」を試す サムスンがオープン市場で成功する鍵は?
「Galaxy M23 5G」投入のサムスン なぜオープン市場への参入に時間がかかったのか
打倒中華格安5Gスマホ! Samsungが本気で作った「Galaxy A22 5G」
Samsung、ミッドレンジ「Galaxy A53 5G」と「Galaxy A33 5G」を発表
4眼カメラのミドルハイスマホ「Galaxy A53 5G」が5月下旬に登場 ドコモとau/UQ mobileからCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.