コンパクトな縦折りスマホ「Galaxy Z Flip4」登場 プロセッサとバッテリーをパワーアップ 一部地域で8月26日発売

» 2022年08月10日 22時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Samsung Electronicsは8月10日(米国東部夏時間)、フォルダブル(折りたたみ可能な)ディスプレイを備えるスマートフォン「Galaxy Z Flip4」を発表した。一部の国/地域では、両モデル共に同日から販売予約を受け付け、8月26日に発売される予定だ。米国における想定販売価格は999ドル(約13万2000円)からとなる。

 なお、この記事で紹介するスペックは基本的に「標準仕様」であり、投入先の国/地域やキャリアによって仕様が異なる場合がある。

Galaxy Z Flip4(通常モデル) Galaxy Z Flip4(通常モデル)は、左からBlue、Graphite、Pink Gold、Purpleの4色展開だが、実際に投入されるカラーは国/地域によって異なる

Galaxy Z Flip4の概要

 Galaxy Z Flip4は「Galaxy Z Flip3 5G」の後継モデルで、基本デザインは継承しつつもプロセッサ(SoC)やバッテリー容量の強化を図ったことが特徴だ。一部市場の直販サイトでは、パネル(上方/下方)を5色、フレームを3色から選んでカスタマイズできる「Galaxy Z Flip4 Bespoke Edition」も販売される。

Galaxy Z Flip4 Bespoke Edition Galaxy Z Flip4 Bespoke Editionはバックパネル(上方/下方)とフレームを好きな色から組み合わせて購入できる。その組み合わせは75(5×5×3)通りとなる

 プロセッサ(SoC)はQualcommの「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載する。メインメモリは全モデル共に8GB(LPDDR5規格)で、ストレージはモデルによって128GB、256GB、512GBのいずれかを備える。512GBストレージのモデルは先代には無かったものだ。

 ディスプレイはメインとサブの2基構成で、いずれも有機ELパネルとなっている。

 メインディスプレイは6.7型Dynamic AMOLED 2Xで、解像度は1080×2640ピクセルだ。一見すると先代と同じパネルのように思えるが、リフレッシュレートの可変範囲が10〜120Hzから1〜120Hzに変更され、よりきめ細かい制御を行えるようになった。

 サブディスプレイ(カバーディスプレイ)は1.9型Super AMOLED(512×260ピクセル、リフレッシュレート60Hz固定)で変わりない。ただし、プリセット文面または音声認識によるメール返信や「お気に入り」に登録した連絡先への電話発信など、機能面の強化が図られている。

サブディスプレイ サブディスプレイはGalaxy Z Flip3と同じスペックだが、時計のカスタマイズ性向上を含めて機能面での改善が施されている

 ボディーの基本素材は先代と同様で、背面のガラスパネルはCorning製の「Gorilla Glass Victus」、フレームやヒンジは強化アルミニウム(Armor Aluminum)を採用している。ヒンジ部分は先代から小型化されており、その恩恵でバッテリーの容量が少しだけ増えている(詳しくは後述)。

ヒンジ 見た目ではあまり分からないのだが、Galaxy Z Flip3から少しだけヒンジが小型化されている。これにより、わずかだがバッテリーの容量を増やせたという

 アウトカメラは「広角」「超広角」のデュアル構成で、超広角カメラのスペックは先代と同じである(約1200万画素センサー、F2.2レンズ、画角123度)。

 一方で、メインカメラでもある広角カメラは、センサーの画素数(約1200万画素)やレンズの仕様(F1.8、光学手ブレ補正対応)は据え置かれているが、センサーのサイズが1.4μmから1.8μmに大型化された。プロセッサに統合されたNPU(機械学習プロセッサ)の性能が約1.5倍になったことと合わせて、ナイトグラフィー(夜景)撮影がより高画質になったという。フォルダブルという形状を生かした撮影機能の強化も図っている。

 インカメラの仕様は先代と同様だ(約1000万画素センサー、F2.4レンズ、固定フォーカス)。

集合写真 フォルダブルという形状を生かした撮影機能の強化も図られている。その一例として、アウトカメラを使った集合写真の撮影機能がある
自撮り さまざまなアングルで自撮りをしやすくする機能も用意された

 バッテリーの容量は3700mAhで、先代から400mAh増えている。先述の通り、この増量はヒンジ構造の変更によって実現したものだ。充電はUSB PD(USB Power Delivery)による25W入力の「超急速充電」に対応している。Qi(チー)規格のワイヤレス充電も引き続き利用可能だ。

 ボディーサイズは、画面を閉じた状態で約71.9(幅)×84.9(高さ)×15.9〜17.1(厚さ)mm、開いた状態で約71.9(幅)×165.2(高さ)×6.9(厚さ)mmとなっている。重量は約187gだ。先代と比べると幅と高さがわずかに小さくなった一方で、重量は少しだけ増している。

 標準のボディーカラーはBlue、Graphite、Pink Gold、Purpleの4つを用意している。IPX8等級の防水性能を引き続き備えるが、防塵(じん)性能は特に掲げていない。

4色 標準カラーは4つ用意されているが、どのカラーを取り扱うかは国/地域やキャリアによって異なる
防水 Galaxy Z Flip3に引き続き、IPX8等級の防水性能を確保している。一方で、防塵性能は引き続き掲げていない

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