「ウェアラブルファン」でどれだけ涼しくなる? 炎天下で3製品を試した結果(1/3 ページ)

» 2022年08月27日 11時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 8月も下旬だというのに、残暑が厳しい日が続いています。「残」とは思えないほどの暑さで、8月生まれなのに暑さに弱く、汗を大量にかき、体力を消耗しやすい筆者にとっては過酷な日々です。

 とはいえ、数年前から暑い日の外出が少々楽になってきています。というのも、ポータブルファンや缶ジュースのようなひんやり感を味わえるペルチェ素子を使った冷却グッズが出回るようになったからです。特にウェアラブルなものであれば、両手が空いて自由が効きます。しかも多機能になりつつあります。

 今回は、そんな「外で涼を取れる」グッズの中でも、モバイルバッテリー機能を有したものにスポットを当て、有効かどうかを検証してみたいと思います。なお、ネックファンのみ、同機能をもつものがなかったため、USB Type-Cで充電できるものを選んでみました。

検証環境について

 気温セ氏31度ほどの晴天の中を、歩き、暑さを感じたところで装着しました。その際、顔周りの温度が装着前と後でどれほど変わったかをチェックします。

 午前中、また体温を下げるための間を空けることをせずに行ったため、後半になればなるほど、測定温度が高くなってしまうのはご了承ください。

首かけ式のBRUNO Wearable Fan

 トップバッターは「BRUNO Wearable Fan」(ブルーノ ウェアラブルファン)。Amazonでの販売価格は3800円、評価は星3.5です。

ウェアラブルファン Brunoらしいおしゃれなルックス。その名も「Wearable Fan」
ウェアラブルファン 158gという軽さなので、首への負担は軽そうです

 取り外し不可のコードで首からぶら下げられる他、背面には回転式のクリップが付いており、ボトムスのウェストベルト部分、バックパックやショルダーバッグのショルダーハーネスまたは肩ひもなど好きな場所に取り付けられます。

ウェアラブルファン 首からぶら下げると、文化度の高い年配男性が好みそうなコードタイのよう
ウェアラブルファン ウエストに取り付けられるクリップ

 電源ボタンを押すと、弱中強の3段階で風力が切り替わり、強の状態でもう一度押すと電源を切れます。充電は下部の蓋を開けて、Micro USBケーブルで行います。隣にあるType-A端子は、他端末への給電に用います。

ウェアラブルファン シリコン製のフタを開けると端子類が現れます。とはいえ防水ではないので、水分には気をつけたいところ

 バッテリー容量は1500mAhで、弱モードで6時間、強モードで3時間利用可能。充電にかかる時間は3時間、入出力とも5V/0.75Aとなっています。

 早速使ってみましょう。

 ある程度歩いて暑くなったところで顔まわりの温度を測定。セ氏32.5度でした。首周りはセ氏30.9度です。

ウェアラブルファン 暑い

 装着してからも歩き続けます。弱モードでは全く風を感じなかったので、風量は強モードに。汗の引くことはありませんでしたが、5分歩いたところで測ってみたところ、額はセ氏31.4度、首周りはセ氏28.3度になっていました。

ウェアラブルファン 意外と下がっていました。なお、撮影時と温度計単体の写真の表示に差があるのは、トリガーを押している間、値がリアルタイムに変化するからです

 顔周りでセ氏1.1度、首周りでセ氏2.6度下がったことになります。もちろん、製品説明にあったように、スマホなどを充電することもできました。

ウェアラブルファン iPhone 11であれば、問題なく充電できます
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