で、あれこれ試してみた結果、この記事で推奨することにしたのはアップル純正で無料で使えて幅広く活用できるアプリとなった。
1つはPages。いわゆるワープロアプリだ。もう1つはKeynote。いわゆるプレゼンテーションアプリだ。どっちも複数の画像オブジェクトを重ねる機能に優れているのである。
Pagesはワープロアプリなのだが、新規文書を「ページレイアウト」モードの文書として作成すると、書類上に自由にオブジェクトを配置でき、オブジェクトのサイズも重ね合わせも自在に設定できる。ワープロなので複数のページを持てるわけで、写真集っぽく作るのにもいい。
こんな感じだ。歴代のiPhoneで撮ったネコ写真から、猫部分だけ抽出してコラージュしてみた。
新規文書を「空白書類」で作ると「ページレイアウト」ではないので、「書類設定」から「書類本文」をオフにするとページレイアウトになる。コツはそれだ。
テーマ別にいろんなオブジェクトを集めたスクラップブックとして使うのもおすすめ。あとから個々のオブジェクトを他にコピペしてもいいわけだし。
Keynoteはプレゼンテーションアプリで、もともといろいろなオブジェクトを重ねて作るのに向いているし、プレゼンのサイズをピクセル単位でカスタマイズできるので、画像を作って書き出してシェアしたり公開したりするのにいい。
これも複数のページを持てるので、いろいろ試行錯誤したり作品集にしたり、スクラップブックとして使ったりするのもいい。
では1つサンプルを。背景用の写真をまず貼り付けてサイズを合わせ、その上に別の写真から切り出した猫と人物を重ねたものだ。
そして任意のページを1枚の画像として書き出せるのだ。
なお、細かいアプリの操作方法は長くなるので割愛。
まあ雑なアレだけど、雑で良ければすごく簡単に遊べるのだ。ガチでやる人は、OSの機能に頼らず、ガチなアプリを使ってきっちり切り抜いて光の方向とか露出とか色合いなんかも合わせてやるべし。面白いので、いろんなアプリがこれに対応してくるだろうなと思う。
かくして、iOS 16の画像の切り抜きが面白いのはわかったけど、どう使うの? という人は「SNSやメッセンジャーへのコピペ」や「KeynoteやPagesといったアプリの利用」からはじめてみるのがおすすめなのだ。
なお、iOS 16の被写体を切り出す機能は、iPhone XR/XS以降のモデルで利用できる。全てのモデルでこの機能が使えるわけじゃないので注意すること。
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