NTTドコモは2022年冬〜2023年春モデルとして、「dtab d-51C」と「dtab Compact d-52C」を発表した。両機種は2年ぶりの投入となるAndroidタブレットで、新たに5Gをサポートしている。発売はdtab d-51Cが2022年11月中旬以降、dtab Compact d-52Cは2023年2月以降を予定しており、価格はいずれも未定となっている。
「dtab d-51C」は、10.1型で防水・防塵(じん)対応のAndroidタブレット。製造はシャープが担当する。背面仕上げは樹脂素材に凹凸をつける加工を施し、リビングやキッチンになじみやすい落ち着いた質感に仕上げた。画面は除菌シートでのふき取りに対応する。カラーはホワイトとチャコールグレーの2色をそろえた。
画面サイズは10.1型で、TFT液晶ディスプレイを採用。画面解像度はWUXGA(1920×1200)ピクセル。防水性能はIPX5/8相当で、防塵性能はIP6X相当と高い性能を備えている。大きさ、重さは未定としているが、前機種と同等程度とみられる。防水防塵性能を担保するため、画面枠は太めに設計されている。
OSはAndroid 12で、Android 13へのOSバージョンアップを予定している。プロセッサはSnapdragon 695 5G(オクタコア)で、メモリは4GB、ストレージは64GB。最大1TBのmicroSDXCをサポートする。アウトカメラ、インカメラともに800万画素、F2.0のシングルカメラを搭載する。
5Gの最大通信速度は下り1.9Gbps、上り218Mbps。バッテリー容量は6680mAh。外部端子はUSB Type-C端子と、3.5mmイヤフォンジャックを備える。生体認証は指紋認証に対応する。
「dtab Compact d-52C」は、8.4型の軽量・薄型タブレット。製造はレノボが担当する。価格は未定だが「コストパフォーマンスを追求した5Gタブレット」とされている。最大の変更点はやはり5Gに対応したことで、5Gの最大通信速度は下り2.1Gbps、上り218Mbpsとdtab d-51Cよりも下りが若干有利なスペックとなっている。
画面サイズは前世代モデル(dtab Compact d-42A)から0.4型拡大し、Webサイトや書類や電子書籍などをより大きな画面で表示できるようになった。サイズは約201×129×8.3mmで、前世代モデル比で縦幅が約3mm、横幅が約7mm拡大している。本体はつややかな質感の樹脂製で、カラーはミスティブルーとストームグレーの2色を展開する。
画面サイズは8.4型で、TFT液晶ディスプレイを採用。画面解像度はWUXGA(1920×1200)ピクセル。バッテリー容量は前世代モデルと同様に、5000mAhを搭載。防水性能はIPX3相当、防塵性能はIP5X相当となっている。生体認証は指紋認証と顔認証をサポートする。
OSはAndroid 12で、Android 13へのOSバージョンアップに対応する。CPUはSnapdragon 695 5G(オクタコア)で、メモリ(RAM)は4GB、ストレージは64GB。最大1TBのmicroSDXCをサポートする。背面カメラは800万画素(F値2.0)で、インカメラは800万画素(F値2.2)のシングルカメラを搭載する。
dtabシリーズのSIMは、従来モデルと同様にeSIMのみをサポートする。ドコモブランでは、スマートフォンの料金プランと組み合わせるデータプラン「データプラス」を選択することで、月額1100円(税込み)で利用できる。SIMロックは適用されていないため、他社のeSIMを導入することも可能。
なお、ahamo契約ではdTab/dTab Compactを購入できない。ドコモは「ahamo契約ではデータプラン対応のeSIM発行に対応できない部分があるため」と説明している。今後ahamo側のサービス内容変更により、利用可能となる可能性もある。
今回発表されたdtab/dtab Compactは、OSとしてAndroid 12をサポート。ホームアプリはdocomo LIVE UXを搭載する。
Googleでは2022年春にタブレット向けOSのAndroid 12Lを発表しているが、今回の2機種はスマートフォン向けのAndroid 12を搭載する。発表時点でAndroid 12Lへの更新予定はなく、今後、Android 13へのOSバージョンアップにあわせてタブレット向けの機能追加に対応するかは未定としている。
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