さらにこのアプリが気に入っているところをいくつか。
「1x」をタップすると「2x」に切り替わるところ。iPhone 14 Proのウリの1つ「2x」カメラはストレスなく使いたいからね。
まあ、0.5xをタップすると1xに、3xをタップすると6xにとどのカメラでもタップすれば2倍と1倍が切り替わる仕様なのだけど。
マニュアル撮影ができるカメラなので、露出補正もISO感度もシャッタースピードもフォーカスも自分で細かく指定できるし、ナイトモードも持っていて暗所にも対応できるのだけど、まあその辺はマニュアル撮影対応の本格派カメラアプリとしては普通だ。
編集機能も優れているけど、まあそれも深くは追求しない。
面白いのは「自動遠近補正」機能。有料機能だけど面白い。
建物を下から見上げると、当然遠近がついて上がすぼまって見えるじゃない。逆に見下ろすと逆になる。それはそれで当たり前なのだけど、自動的に水平垂直を強引に合わせて撮ってくれる機能なのだ。
実際に撮ってみたので、元画像と補正後の画像を並べてみたい。
2枚目を見ると上の方が太く見えるけど、定規を当ててみると垂直になっているのが分かる。ビルとかマンションの完成予想図ってこんな風に無理やり垂直にしていたりするじゃないですか。アレだ。
というわけで、どうせならマンションでやってみようと思ったのがこちら。すごく伝統を感じるよい感じのマンションがあったので、超広角カメラで「自動遠近補正」かけてみたのだ。
自動補正はないけど「写真」アプリでも水平垂直の補正はかけられるので面白いと思ったらまずそちらからってのもあり。
さて48MPでHEIF(あるいはJPEG)でぱっと撮影したい、以前から時々使っていたProCameraがアップデートされていち早くiPhone 14 Proに対応していた。
これでProRAWに頼らなくても48MPの写真を楽しめるぞ、という趣旨なのだが、このアプリ、初期バージョンの頃にダウンロードしたもので(現在バージョン16.0.2)、有料ということをすっかり忘れていたのだ。試しにチェックしてみると、2800円。
ちょっとiOSアプリとしては高価なので、おいそれとは勧められないが、iPhone 14 Proの48MPに対応していてそれが使いやすいのは確かなので、本格的なカメラアプリが欲しい人はぜひ。ロック画面からProCameraを起動するウィジェットも用意されているので、常用もしやすい。ロック画面から一瞬でカメラを起動できるのだ。これはよい。
ちなみに、2022年10月18日現在、いくつかのアプリが48MP撮影に対応してきているが、48MPモードの使いやすさやカメラアプリとしての使い勝手はProCameraの方がまだ上かなと思っている。
普段はオートでいい感じに処理してくれる標準カメラアプリを(だいたいにしてそれが最適な選択だったりする)、きっちりイメージ通りに撮影したいときはこういうマニュアル撮影ができるカメラアプリと使い分けるのが一番いい。
でもって、ProRAWを使わず48MP撮影をしたいiPhone 14 Pro/Pro MAXユーザーの方はぜひ好みのカメラアプリを見つけて48MPの画質を堪能してもらえればと思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.