「契約数純減」でも「収益改善」 楽天モバイルは黒字化できるのか?Mobile Weekly Top10

» 2022年11月19日 14時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2022年11月10日から2022年11月6日までの7日間について集計し、まとめました。

売り上げ伸びた 楽天グループの「モバイルセグメント」(楽天モバイル、楽天コミュニケーションズ、楽天エナジー、楽天シンフォニーなど)の業績推移

 今回の集計期間におけるアクセス数の1位は、前回に引き続き、スマートフォンのバッテリー充電でやってはいけないことをまとめた記事でした。無意識にやっている行為がバッテリーの寿命を意外と縮めることになることにビックリしている人が多いようでもあります。

 アクセス数の2位は、楽天グループの2022年第3四半期決算をもとに楽天モバイルの今後を考察した記事となりました。

 楽天モバイルが属する「モバイルセグメント」の2022年第3四半期(単体)の営業収益は前年同期比で約1.6倍で過去最高となりました。一方で営業損失は前年同期比で約156億円増加したものの、前の四半期と比べると34億円ほど改善しており、損失は減少トレンドに転じたようです。

 2位の記事でも言及のある通り、1名義1回線限りで月額0円から利用できる「Rakuten UN-LIMIT VI」が終了することに伴い、楽天モバイルの契約者数は純減トレンドとなりました。しかし、それでも収益は増加し損失は減少し始めています。楽天モバイルのタレック・アミンCEOによると、11月からは契約者数が純増に転じたようなので、今後もこの傾向は続くものと思われます。

 ただし、ユーザー数が再び増加に転じると気になるのが「コストの増加」です。楽天モバイルの損失のほとんどは「基地局の建設コスト」と「KDDIに支払うローミング料金」の2つによるものです。月額0円をやめることで一定の収入増が見込めるとはいえ、これら2つの支出を削減しないことには黒字化を達成できないものと思われます。

 現在同社は、自前の基地局を急ピッチで建設しており、2023年中には一定数に達するため建設費を削減できる見通しです。基地局数が増えればローミング料金も削減できます。ある意味で「光」が見えてきた状況といえます。

 今後は、契約者数に加えてARPU(1契約当たりの収入)をどれだけ増やしていくかの勝負です。先日行われたNTTドコモの決算会見でも、データ通信需要の高まりがARPUを引き上げるドライバー(きっかけ)となることが示唆されています。特に段階制の料金プラン1本で勝負している楽天もバルイルでは、いかに「1段階上の料金」に持っていくかがポイントとなりそうです。

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