横須賀にO-RAN準拠の通信機器の試験/認証拠点「Japan OTIC」誕生 世界初の「複数キャリア共同運営」

» 2022年12月20日 16時55分 公開

 YRP研究開発推進協会、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4者は12月20日、横須賀リサーチパーク(YRP:神奈川県横須賀市)にO-RAN仕様の通信機器の試験や認証を行う拠点「Japan OTIC(ジャパンオーティック)」を開設した。

Japan OTICの概要

 「OTIC(Open Testing & Integration Centre)」は、O-RAN ALLIANCEが策定した標準仕様に基づいて開発された通信機器やネットワークサービスを検証する拠点である。既にヨーロッパに4箇所、米国に1箇所、アジアに2箇所設置されているが、いずれも特定のキャリアまたは企業が設立/運営したものである。

 今回誕生したJapan OTICは、日本で初めてのOTICであると同時に、世界で初めて複数のキャリアが共同で設立/運営するOTICとなる。組織としてはYRP研究開発推進協会が代表となり、4社が会員として加わる形で運営される。

 5者は、Japan OTICの設立を通して日本の情報通信分野のサプライチェーンのオープン化、活性化、多様化、海外展開を促進する考えだ。

Japan OTIC Japan OTICの効果

Japan OTICの活動(方針)

  • 中立的でオープンなポジションで活動
  • O-RAN仕様にそった相互接続性の検証環境を提供
  • 基地局を始めとする機器の試験を実施
  • 「コンフォーマンス試験」「相互接続性試験」「End to End 試験」にも対応
  • O-RAN仕様への適合認証を実施
  • 各種試験/認証のサポートも実施
  • O-RAN仕様の普及とオープン化を促進
Japan OTIC Japan OTICの試験室や設備イメージ

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