続いて装着のしやすさについて見ていきたい。
結論からいうと装着感についてもノイズキャンセリング同様、AirPods Pro(第2世代)ではなくQC Earbuds IIに軍配が上がる。なぜならAirPods Pro(第2世代)はイヤーチップとボディー全体の形が耳に合わないと感じたからだ。少し走ったり首を振ったりすると、耳から外れてしまった。
ただ、これはイヤーチップの装着がうまくいっていない場合にこう感じてしまう……なんてことが多々あるため、AirPods Pro(第2世代)とペアリングしたiPhoneでイヤーチップの装着テストを行うといいだろう。これを行ったところ先のように意図せず耳から外れる頻度は下がった。
QC Earbuds IIは耳から外れる頻度は少なかったが、寝ながら使うには少し抵抗がある。耳たぶに触れる外のつぼみ(耳からはみ出る部分)がAirPods Pro(第2世代)より大きく、寝たときにQC Earbuds IIの出っ張りが枕に接触して外れることがあったが、AirPods(初代と第2世代)のような「耳からうどん」感はない。
ここまでノイズキャンセリング、音質、装着性について見てきたが、ここからはケースのサイズ感や付加機能をチェックしていく。
ケースはQC Earbuds IIの方が分厚くて、正直なところ携帯性としてはいい評価をしづらい。逆にAirPods Pro(第2世代)はそれより薄くて握りやすい。ポケットにも入るサイズ感だろう。
……と聞くとQC Earbuds IIのケースに魅力がないのか? と思われてしまうだろうから、AirPods Pro(第2世代)には用意されていない専用ケースの単体販売がある点には触れておく。ビックカメラやヨドバシカメラなどで純正品として1万2980円にて販売されている。もちろんイヤフォンのカラーに合わせてトリプルブラック、ソープストーンの2色展開となっている。
AirPods Pro(第2世代)にはQC Earbuds IIのケースにはないストラップホール(Appleの表記では「ストラップループ」)が付く。AirPods Pro(第2世代)のケースをポケットからうっかり落としてしまう、紛失してしまう……なんてことを未然に防げる工夫はうれしいポイントだ。
その他、AirPods Pro(第2世代)はAirTagなどでもおなじみの「U1」チップを搭載。iPhoneの「探す」機能でAirPods Pro(第2世代)がどこにあるのか探せるようになった。AirTagを持っている人なら分かるだろうが、U1は近距離高速通信を可能にするためのUWB(Ultra Wide Band)利用したチップで、これに対応するiPhone 11、iPhone 11 ProおよびiPhone 11 Pro Max以降ならAirPods Pro(第2世代)をより正確に捜索できるわけだ。
また、スピーカーを内蔵したAirPods Pro(第2世代)のケースなら音を鳴らして捜索することもできる。音楽はスピーカーから鳴らないが、これなら見えづらい場所で役立つこと間違いなしだ。ケースそのものの充電の際にも音が鳴るため、この点は非常に分かりやすいと感じた。
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