MWC Barcelona 2023で日本参入を表明したOrbicのブースには、ちょっと気になる端末が置いてありました。タブレットのように見えるけど受話器が付いています。しかも画面の下には「Orbic 5G」とあります。
日本にはSIMの入る固定電話型の端末「イエデンワ」がありますが、5G時代となると固定電話もタッチパネル式でアプリを使った通話もできるこんな姿になるのではないでしょうか。ということでこれは「5G版イエデンワ風」端末なのです。
ただし展示されていたのはモックアップで、製品化は未定とのこと。ディスプレイサイズは10型くらいあり、OSはAndroid。ホーム画面にはスケジューラー関連のウィジェットを張り付けておけば机の上の便利なデジタルアシスタントとして使えるでしょう。通話は本体下部の大きなスピーカーを使ってそのまま行えるでしょうけど、話の内容を聞かれたくないときは受話器を使うこともできるわけです。
背面を見るとSIMカードスロットとUSB Type-C端子が2つ、さらにLANケーブル用のRJ45端子が見えます。デスクトップPCの横に設置してPCを接続すれば、この5Gイエデンワ風端末の5G回線を使って高速なネットアクセスが可能になります。
Orbicは横型の5Gタブレットも開発しており、こちらは受話器はない代わりにスピーカーがより大型になっています。オフィス向けの製品として会議室などに設置することを考えているようです。
こちらの背面にはHDMI端子もあるので、会議室の大型ディスプレイに画面を表示させることができるわけ。大人数でビデオ会議を行うときに便利でしょう。スマートフォンやフィーチャーフォンにとどまらず、このような製品も開発しているOrbic。今後の製品展開が楽しみになってきました。
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