でも、カメラを知らない人には「24mmってどこの長さなん?」と思っちゃうよね。それならセンサーサイズに左右されない確実な単位はないのか、と思うかもしれない。実はないことはない。
それが「画角」だ。図で示すとこんな感じ。広い角度が写れば広角だし、狭い角度しかうつらなければ望遠である。
今、「画角」というと違う意味で使われることも多いみたいだけど(フレーミングや構図という意味で書いている人をよく見る)、カメラの世界で画角といえば「写る範囲を示す対角線の角度」のことだ。
英語だと「Field of view」なので、「視野角」と訳されることもあるし、英語のまま「FOV」と書くこともあるけど、カメラ用語としては「画角」だ。
35mm判換算で24mmの場合、画角は84度。14mmだと画角は114度。70mmだと画角は34度となる。例えばGoogle Pixel 7の技術仕様ページを見ると、焦点距離ではなく画角で書いてある。広角カメラは「画角82度」、超広角カメラは「画角114度」だ。
画角82度は35mm判換算で24mm相当、画角114度は35mm判換算で14mm相当になるので、焦点距離で書くか画角で書くかの違いだけだ。
焦点距離の用語解説になっているかどうか、ややこしくなってきちゃったけど、まあ、24mmとか36mmとか50mmとかあったら、これは「35mm判換算」でリアルな数値とは違うけど、目安として使えばいいのだな、と思えばいいかと思う。
モデル:長谷川実沙
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