シャープは5月9日、Androidスマートフォン「AQUOS wish3」を発表した。環境に配慮した素材を採用するエントリーモデルで、NTTドコモ、Y!mobile、楽天モバイルの各キャリアが販売する。また、ソフトバンクは法人向けモデルとしてAQUOS wish3を取り扱う。価格はキャリアによって異なるが、2万円台となる見込み。
なお、9日はフラグシップモデルの「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R8」も同時に発表されている。
AQUOS wish3は「家族みんなが使いこなせるベーシックスマートフォン」をうたっている。画面サイズは5.7型でボデーは横幅71mmとコンパクトなボデーに仕上げた。背面はさらさらとした手触りに仕上げている。側面は弓形のへこみを形成し、指にフィットしやすいよう配慮している。カラーバリエーションは自然由来の優しい色合いをそろえている。
ホームアプリとして、子ども向けの「ジュニアモード」や、シニア向けの「かんたんモード」を搭載している。
AQUOS wishシリーズは、サステナビリティーに配慮した素材選定を行っている。今回のAQUOS wish3ではボデーフレームで使用している再生プラスチックの割合を約60%に高めた。また、カメラ周辺の内部パーツなどで新たに35%再生プラスチック素材を採用。製品パッケージは前世代モデルよりも小さくして、紙の使用量を削減した。
AQUOS wish3はAQUOSスマートフォンとしては初のMediaTek製プロセッサを採用。2020年に発表された普及価格向けプロセッサ「Dimensity 700」を搭載する。メインメモリは4GBで、ストレージは64GBと、2023年発売のスマートフォンとしては性能を抑えた構成となっている。
AQUOS wish3は以下の4つの販路で販売される。シャープ担当者によると、オープンマーケット向けモデルやMVNO向けの販売は、検討中という。
このうち、Y!mobileと楽天モバイル向けのモデルは、指紋認証が“非搭載”となっている。 通信事業本部 本部長の小林繁氏は「販売元のキャリアとの相談の中で、少しでも価格を抑えたいという仕向け先には指紋センサーを外した」と説明した。
AQUOS wish3は、5.7型の液晶ディスプレイを搭載する。解像度はHD+(720×1520ピクセル)。本体サイズはサイズは約71(幅)×147(高さ)×8.9(奥行き)mm、重さは約162g(暫定値)。
プロセッサはMediaTek Dimensity 700(8コア、2.2GHz×2+2GHz×6)を搭載。メインメモリは4GBで、内蔵ストレージ(ROM)は64GB。
背面カメラは単眼の1300万画素で、レンズはF2.0の広角78度(35mm判換算で26mm相当)。インカメラは500万画素で、F2.2の広角77度(同27mm相当)となっている。
モバイル通信は5Gと4G LTEのいずれもサポートする。Wi-FiはWi-Fi 5(11ac)までの対応にとどまる。Bluetooth 5.3をサポートする。
生体認証はインカメラによる顔認証に対応し、マスク装着時でも利用可能としている。指紋認証は上述の通り、NTTドコモ版とソフトバンク版(法人向けモデル)のみが搭載している。
防水性能はIPX5/7相当。防塵(じん)性能はIP6X相当。耐衝撃性能については、MIL規格に準拠した耐久性試験も行っている。
バッテリー容量は3730mAh。外部端子としてUSB Type-Cと3.5mmイヤフォンジャックを搭載。おサイフケータイとNFCに対応する。
OSはAndroid 13を搭載。発売後2年間で最大2回のOSバージョンアップと、発売後3年間のセキュリティアップデートを保証している。
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