夏までに待てないあなたに――ドコモの「データ詰まり」問題 今すぐできる対策まとめ5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/2 ページ)

» 2023年06月10日 12時00分 公開
[島田純ITmedia]
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解決までの間にできる対策は?

 いちユーザーとして、ドコモの頑張りに期待して信じたい気持ちはもちろんあります。しかし一方で、日々データ詰まりで困っているのは私たち自身です。

 「信じて待つ」のも1つの選択肢ですが、ユーザー自身で取れる対策もあります。今回は、筆者なりに考えた対策をいくつか紹介します。これらは災害時はもちろん、他キャリアで通信障害が発生した場合にも役立つはずです。

解決策その1:外出中は「公衆Wi-Fi」を使う

 モバイルデータ通信が不調な場合、屋内にいる場合は公衆Wi-Fi(無線LAN)サービスを利用できるかどうか確認してみてください。

 公衆Wi-Fiサービスの提供形態はさまざまですが、携帯キャリアが提供するものとしてはNTTドコモの「d Wi-Fi」は「dポイントクラブ」の会員であれば(≒「dアカウント」を持っていれば)他キャリアユーザーでも無料で使えます。念のために使えるようにしておくとよいかもしれません。

d Wi-Fi d Wi-Fiは、dポイントクラブに登録済みのdアカウントを保有している人であれば、キャリアを問わず利用可能です。過去の経緯から光回線をバックボーンとしているスポットも多めなので、比較的快適に使えます

 チェーン店を中心に、Wi-Fiサービスを提供している飲食店もあります。基本的に無料ですが、簡単なユーザー登録(またはメール認証によるログイン)を求められます。

 なお、その特性から、飲食店のWi-Fiサービスは使える時間(と1日当たりのログイン回数)に一定の制限が設けられていることが多いなので気を付けてください。

サイゼリヤ チェーン店を中心に、無料Wi-Fiサービスを提供している飲食店も多いです。ただし、制限時間とログイン回数に制限があることが多いので、気を付けてください(写真はSIMカードを挿入していないスマホで撮影)

 より身近そうなスポットとして、コンビニエンスストアや交通機関(鉄道やバスの駅/停留所、車両)でも公衆Wi-Fiサービスがある……と言いたい所ですが、最近は無料で使えるサービスとしては縮小傾向にあります。

 縮小傾向にある背景としては、機器のメンテナンス/更新にコストが掛かることと、モバイル通信のエリア/容量の拡大が挙げられます。ただ、昨今の大規模通信障害や災害のことを鑑みると、縮小が正しいのかどうなのか悩ましいですね……。

LAWSON Wi-Fi ローソンの「LAWSON Wi-Fi」は、大手コンビニエンスストアとしては事実上唯一の無料フリーWi-Fiサービスとなりました。このサービスを使える店舗では、d Wi-Fiやソフトバンクの「ソフトバンク Wi-Fiスポット」も利用可能です

 これらの公衆Wi-Fiサービスの速度ですが、場所によって異なります。バックボーン(裏方の回線)として光/CATV回線を利用しているスポットでは比較的高速な傾向にありますが、モバイル通信回線をバックボーンとして使っている場合でも条件次第では意外と快適です。

 数年前と比べると「通信が全くできなくて困る」という問題はほとんど起こりません。セキュリティが気になるという人は、「Google One VPN」など信頼できるVPNサービスを経由して通信するなど対策を行いましょう。

まずまず 電波がある程度強ければ、公衆Wi-Fiサービスの通信速度は極端に遅くなることはそれほどありません

解決策その2:他キャリアの回線を併用するか乗り換える

 率直な話をすると、ドコモの通信品質の低下は「珍しい話」ではありません。対策を進めているとはいいますが、追いついていないような印象もあります。「Facebook Messenger」や「LINE」などでテキストメッセージの送受信に妙に時間がかかったり、通知を正常に受け取れなかったりすることもあります。

 通知の遅延については、端末の電源設定(スリープ時のアプリ/通信の挙動)が原因であることもあります。しかし、スリープでもなく(=画面がついていて)、電波強度もそこそこ強いのにこうなってしまうとなると、そのストレスも大きなものとなってしまいます。

 コード決済をしようとしていつまでもコードが表示されないなんていうこともあります。メッセージアプリでやりとりしつつスーパーやコンビニエンスストアで買い物をして、レジで自分の順番になったタイミングでコード決済アプリを表示しようとしたら通信エラーで表示できずに店員さんを待たせてしまう――そんなことも現状では日常茶飯事です。

コード決済 決済アプリでバーコードや二次元コードを表示しようとしたら、通信できなくて表示できないこともよくあります

 根本的な手段として、ドコモ以外の大手キャリアの回線を併用するか、いっそのこと他の大手キャリアに乗り換えるという手もあります。

 筆者はデュアルSIM対応のスマホを使っているので、サブ回線としてUQ mobileのeSIMを導入しました。ドコモ回線に少しでも不調を感じたら、データ通信をUQ mobileに切り替えていますが、これでストレスが大幅に軽減できました。

 もしも現在、シングルSIMのスマホを使っていたら、恐らく長年契約していたドコモから他社にスイッチしていたに違いありません。

デュアルSIM 筆者はUQ mobileとのデュアルSIM運用でドコモ回線の不調を何とか乗り切っています

 「デュアルSIM運用はお金がかかる」と思っている人もいるかもしれませんが、KDDIと沖縄セルラー電話の「povo2.0」は契約時の事務手数料が不要な上、180日以内に一定額以上の課金が必要ではあるものの、毎月の決まった料金は不要です。ソフトバンクの「LINEMO」は月額990円で月間3GBの通信を行えるプランを用意しています。

 以前と比べると、複数キャリアの回線を持つコストは格段に安くなっているので、iPhone XS/XR以降のiPhoneなど、デュアルSIM端末を持っている人は、他キャリア回線を利用する通信サービスの契約を検討するのもアリだと思います(※1)。

(※1)キャリアを通して販売された端末は、発売時期や購入方法によってはSIMロックを解除しないと他キャリアのSIMカード/eSIMを利用できません。これはデュアルSIM対応端末も同様です

解決策3:副回線サービスを使う

 解決策2の派生的な解決方法ですが、最近ドコモが始めた「副回線サービス」を使う手もあります。

 副回線サービスはau(KDDIと沖縄セルラー電話)の4G LTEネットワークに対応しており、eSIM限定で提供されます。個人向けサービスは上下最大300kbpsのデータ通信に対応しており、月間500MBまで利用できて月額429円です。登録(事務)手数料として3850円かかるという点はネックですが、これに目をつむれば比較的手頃なバックアップサービスであることは間違いありません。

 eSIM対応端末を持っているなら、お試しで使ってみるのもアリかもしれません。「別のキャリアでわざわざ契約するのは面倒だ」という人にもお勧めです。

副回線サービス au回線を使った「副回線サービス」も始まりました。オプションサービスとして手軽に申し込みできるのが特徴ですが、登録手数料が必要です
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