ドコモの「データ詰まり(パケ詰まり)」が起こったらどうする? 夏までにどうにかなる?Mobile Weekly Top10

» 2023年06月17日 13時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2023年6月8日から2023年6月14日までの7日間について集計し、まとめました。

困っている人も多い? ドコモの「データ詰まり(パケ詰まり)」で困っている人はむしろ増えている……?

 アクセス数の1位は、都市部に住んでいるユーザーを中心に問題になっている「ドコモ(と同社回線を利用するMVNOサービス)のデータ通信」への対応策をまとめた記事でした。

 この記事に対するSNSの反応を見てみると、この現象で困っているドコモユーザーが結構多いことが伺えます。人口の多い都市部を中心に発生しているので、当然といえば当然ですが……。我慢ならず「他キャリアの回線も契約した」「他キャリアに乗り換えた」という反応もちらほら見られます。

 反応の中で、恐らく5Gスマートフォンユーザーだと思うのですが「スマホの接続モードを4G(LTE)にすればいい」という反応もありました。この対策は、一見すると正しいようにも思えます。事実、5Gエリアの端部(いわゆる「セルエッジ」)にいる場合など、5Gの通信品質が低下しているシーンでは、この対策は実に有効です。

 しかし、現在ドコモで発生しているデータ通信にまつわる問題は、セルエッジではなく特定のLTEバンド(周波数帯域)に接続が集中してしまっていることが原因の1つです。理論的には5G端末だけではなく、LTE(Xi)端末も影響を受ける状況で、5Gを無効にすることは決定的な解決策とはなり得ません

 ただし、いったん電波をオフにして接続し直すこと自体は、通信状況の改善につながり得ます。というのも、接続し直すと、接続が集中して“いない”バンドへとつなぎ直してくれる可能性があるからです。困った際は、一度機内モード(フライトモード)をオンにして、少したってからオフにしてみるといいかもしれません。

 とはいえ、抜本的な解決には「5G基地局の増設(≒5G端末のオフロード先の確保)」と「LTEの特定バンドへの接続集中の緩和」が求められます。後者については、2023年夏までに基地局側の制御を順次変更していくそうですが、果たして間に合うのでしょうか……?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月07日 更新
  1. ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か (2025年12月06日)
  2. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  5. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. 楽天モバイルが“2025年内1000万契約”に向けて繰り出した方策とは? (2025年12月06日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  10. Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない? (2025年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー