MVNOの契約数は3半期連続プラス、IIJとNTTレゾナントがシェア拡大 MM総研調べ

» 2023年06月20日 17時00分 公開

 MM総研は、6月20日に「国内MVNO市場調査(2023年3月末時点)」の結果を発表した。

 独自サービス型SIMの回線契約数は1312.1万回線となり、前年同期比で4.2%増と3半期連続のプラス成長を記録。2023年3月末時点の携帯電話(3G、LTE、5G)契約数は2億747.5万回線で、携帯電話市場全体から見た構成比は6.3%と2021年9月末以降から横ばいで推移している。

MM総研 独自サービス型SIMの市場規模
MM総研 独自サービス型SIMの契約数比率

 2023年3月末時点で独自サービス型SIM市場の事業者シェア1位は「IIJmio」「BIC SIM」などを提供するインターネットイニシアティブ(IIJ)の22.4%(293.8万回線)、2位は「OCN モバイル ONE」などを提供するNTTレゾナントの15.3%(200.7万回線)、3位は「mineo」を提供するオプテージの9.5%(124.8万回線)、4位は「BIGLOBEモバイル」などを提供するビッグローブの6.4%(84.6万回線)となった。

 IIJは個人向けの料金プラン「ギガプラン」が好調で、個人向けサービスが8四半期連続の純増を記録。NTTレゾナントは2021年10月から開始した「ドコモのエコノミーMVNO」が好調で、オンラインショップを通じた端末のセット販売が堅調に推移した結果と考えられる。

MM総研 独自サービス型SIMの事業者シェア

 同社では2024年3月末時点の独自サービス型SIM市場は1450万回線になると予測。IoT用途では今年度以降に市場が拡大する見込みで、2025年3月末時点のIoT向け回線比率は49.4%に達すると予測している。

MM総研 独自サービス型SIMの市場予測

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