キャリアショップの展開については競合他社が縮小する傾向があるが、ソフトバンクは接客拠点として重要視する方針を示した。
―― オンライン化が進んでいるが、ソフトバンク/ワイモバイルショップの今後の展開はどうするのか。
宮川社長 ショップは全国に2800店舗ありますが、リアルなお客さまとの接点として、高齢者、お子さん、いろいろな方々と接する唯一のチャネルとして非常に大事にしています。
榛葉淳副社長 全国のソフトバンク/ワイモバイルショップはお客さまと向き合う非常に重要なサポート拠点です。スマホ教室を多数実施しており、デジタルデバイドの解消に役割を果たしています。PayPayなど金融サービスや、中小企業向けソリューションの販売を拡大する拠点としても期待しています。ショップのオーナーの方々とコミュニケーションを取り、これからも営業を強化していきたいと考えています。
―― コンシューマー通信事業での競合との差別化について。
宮川社長 コロナの中でソフトバンクの純増数は他キャリアと比べて非常にいい状況です。なぜか。他社がコロナ禍で店舗網を縮小する中で、ソフトバンクは逆に、店舗網を拡張してきましたことが要因だと考えています。お客さま接点を着実に拡大していたことが、結果として実っているのだと思います。
―― サブブランドの「Y!mobile」と「LINEMO」の統合を考えているか。
宮川社長 今のところ具体的に考えているものはありません。LINEMOはオンライン専用の商品としてお店にかけるコストをかけない分、割安に提供している。Y!mobileは店舗で説明して契約いただく商品です。それぞれのブランドで持っている価値が違います。
将来、例えばChatGPTのような生成AIにより、店舗でもオンラインでも受けられるサービスの品質がほとんど変わらないというような時代がくれば、そのときは統合を検討することは否定しません。ただし、ここ1〜2年での統合は考えていません。
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