iOS 17のパブリックβ版を試す 「連絡先ポスター」が楽しく便利、PDF編集機能の強化も石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2023年07月15日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]

新しいPDF編集やウィジェットでの操作に対応し、より実用的に進化

 6月に開催されたWWDCでは、iPadOSの新機能として取り上げられていたPDF編集機能も、iOSで利用できる。まず、標準搭載のメモアプリがアップデートされ、PDFを管理しやすくなる。iOS 16でもメモにPDFを張り付けることはできたが、メモ内の素材の1つとして、ワンタップしてファイルを開く必要があった。これに対し、iOS 17はメモを開くとそのままPDFを扱うことができ、横スクロールでページをめくっていける。

iOS 17iOS 17 メモ帳にPDFを登録すると、そのままPDFファイルの中身を編集することができる
iOS 17 手書きを加えられるのは以前からの機能だが、ここまでたどり着くのが簡単になった

 また、複数のページがある場合、並び替えをしたり、一部だけを削除したりといった操作をすることも可能になった。ページの回転やコピーにも対応。校正などで、本格的に手書きで文字を書き加える際にはApple Pencilを利用できるiPadの方が便利だが、ページの並び替えなど、ちょっとした編集をするだけならiPhoneでも十分だ。

iOS 17 ページの並び替えや削除、回転などにも対応する。iPhoneだけで、PDFの基本的な編集ができてしまいそうだ

 メールなどに添付されたPDFに、手書きの署名を加える機能にも対応している。面白いのが、署名欄の判別に機械学習を使っていることだ。実際、Wordで作った契約書をPDFにして読み込ませてみたところ、「署名」の項目をタップしたときだけ、手書きの画面が立ち上がった。一度書いた署名は本体に登録され、再利用もできる。きれいに書くなら、やはりiPadの方がいいが、外出先で一通り目を通し、すぐに返信したいときにはiPhoneが使える。

iOS 17iOS 17 項目の自動入力に加え、手書きでの署名に対応する。PDFの「署名」と書かれた欄をタップすると……(写真=左)。署名作成の画面が現れる。iPhoneはApple Pencilに対応していないため、指で署名を書くといい(写真=右)
iOS 17iOS 17 署名欄に、先ほど書いた署名が貼られる。サイズを変更すれば完成だ(写真=左)。一度作成した署名は本体に登録され、再度利用できる(写真=右)

 同じくiPadOSと共通の機能に、ウィジェットがある。ホーム画面に設置できるウィジェット自体はiOS 14で導入されたものだが、基本的に、何らかの情報を表示することに特化したアプリへのショートカットという位置付けだった。これに対し、iOS 17ではウィジェットの機能が強化され、ホーム画面上でボタンをタップするといった操作が可能になっている。

 OSに標準搭載されているアプリでは、Apple Musicやリマインダーに加え、家電などを操作できるホームが新機能に対応している。Apple Musicであれば、楽曲の再生・停止や選択が可能。リマインダーは、終了した用件にチェックをつけることができるといった具合だ。ホームアプリでは、例えばテレビのオン・オフといった操作がホーム画面上で完結する。

iOS 17iOS 17
iOS 17 ウィジェット上で直接簡単な操作ができるようになった。アプリを開く必要がなく、便利だ

 これまでのウィジェットでは、このような操作をする場合、いったんアプリを開く必要があり、アプリのアイコンをタップするとの大きな差がなかった。ホーム画面上での直接操作が可能になったことで、画面をタップする回数を減らすことができる。ウィジェットを配置する価値が、より高まったといえる。サードパーティーの対応も可能なため、さまざまなアイデアで、ウィジェットがさらに便利になることが期待できそうだ。

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