―― スマートフォンの価格が上がり、ハイエンド系は20万円超えが当たり前になりつつあり、方やミッドレンジはプロセッサを据え置きにして価格を維持しているところも見られます。Redmi 12 5Gは2万9800円で安いと感じました。Xiaomi 13Tと13T Proは価格が発表されていませんが、13T Proは昨年の12T Proとそれほど変わらない価格で考えていると聞きました。
安達氏 そうですね。スマートフォンに限らず全ての商品で、われわれの考えに沿って、しっかりお値段を設定しています。13Tシリーズの価格は未発表ですが、グローバルで発表されたユーロ価格(※)と比べると、「日本は頑張ったな」という価格になっています。びっくりすると思います。
―― 総務省が端末値引きに関して、上限を4万円に引き上げ、8万円を超える機種は半額まで値引きを可能にする方針変更を議論していますが、このあたりはどう見ていますか? ラインアップの展開に影響は出そうでしょうか。
大沼氏 段階的に(値引きを)どうつけるのか、一律そうなのか。残価設定、再利用の件とか、いろいろな要素があるので、そこを組み合わせないといけないと思っています。
―― 発表会で、MediaTekのプレゼンテーションがあったことに驚きました。スマホのプロセッサと言えばQualcommの印象が強いですが、MediaTekとのパートナーシップも今後強化していくのでしょうか。
安達氏 本社レベルでMediaTekさんもQualcommさんはどちらも大切なパートナーで、それぞれにおいて、その年のフラグシップを一緒に取り組んでいます。Snapdragon 8シリーズの最新バージョンはXiaomiのスマホにも搭載しています。一方で、Xiaomi 13Tシリーズの兄弟モデルを中国で販売していますが、そちらで(MediaTekの)Dimensity 9200+を大々的に発表しています。XiaomiとMediaTekさんはブランド力がこれからという点で共通の課題があったのと、栫社長は以前から存じ上げていることもあり、今回の発表につながりました。
―― ブランド認知を上げるために、マス向けにタレントを起用する方法がありますが、そういう展開は考えていないのでしょうか。
大沼氏 (他社と)同じことをやっても意味がないですし、われわれはグローバルでもSNSで広まってきたところがあるので、われわれの良さをどう生かすかは、しっかり考えていきたいですね。
―― グローバルでは折りたたみスマホ(MIX Foldシリーズ)も出していますが、日本でも期待していいのでしょうか。
大沼氏 それは、われわれ2人がこれから頑張るところですね(笑)。
安達氏 頑張りますので、ご期待ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.