―― 歴代Xperiaを見ると、パープルがXperiaを象徴するような色となりましたが、なぜ採用することを決めたのでしょうか?
鈴木氏 スマートフォン黎明(れいめい)期、各社さんがオリジナリティーを出していた中で、デザインの先駆者になり、インパクトを市場に与えたかったという思いがありました。Xperiaはグローバル展開をしているスマートフォンでもあり、ハイエンドモデルのXperia Zでロイヤル化を高めていく狙いもあったことから、パープルを新規採用しました。
村井氏 私自身はZシリーズなど初期の頃に関わっていませんが、「パープルを望む声」があることは認識していました。ここぞというタイミングでパープルが好きだった方に届くような印象的なものにしようと考えたのがXperia 1でした。
―― デザインに変化が見られる周期は決まっていますか?
シリーズそれぞれの基本的な考え方は変わらないですが、その時々で工夫しています。例えば、10シリーズでしたら、いつも新鮮なイメージを持ってもらえるように、ベーシックな色とトレンド感を取り入れることを意識しました。
―― そのトレンド感はどのようにリサーチしていますか?
村井氏 ソニーには人々の動向などをリサーチするプロジェクトがあります。そこから得た情報をもとにCMFチームがテーマ性を掘り下げるようなことをしていきます。そこで出たテーマやコンセプトをXperiaのみならずオーディオなどの製品に取り入れるようにしています。
ただ、モデルによって発売される地域、ターゲットとなるお客さまのニーズが異なりますので、その辺りも考慮しながら各モデルのデザインを検討しています。
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